【認定理学療法士監修】「今の歩き方、私に合ってる?」

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

🚶‍♀️「今の歩き方、私に合ってる?」

退院後に変わる身体に合わせて歩き方を見直す方法 — マヒリハ流ガイド

こんにちは!マヒリハの原田です🌞
入院中に教わった歩き方が、退院後しばらくすると「何だか合わなくなってきた…」と感じる方は意外と多いです。身体は日々変わる──良くなることも、調子が落ちることもあります。今回は「自分に合った歩き方」を見極めるための視点とセルフチェック、現場で使える考え方をマヒリハ独自の目線でわかりやすくまとめます。

🔎 まず押さえるべき“歩行を考える5要素”

歩き方を評価するとき、私たちセラピストは次の5つを必ずチェックします。あなたが日常で感じる違和感も、このどこかに原因があることが多いです。

安全性
 転倒や事故につながるリスクがないか。

安定性
 左右にふらつかず、一貫した動作ができているか(時間帯で変わらないか)。

迅速性
 歩行開始から目的地到達までの時間が現実的か(トイレに間に合うか等)。

耐久性
 歩き続けられるか、途中で休まないといけないか。

社会性
 外出時の見た目や周囲での振る舞い(歩き方が目立ちすぎて外出をためらわないか)。

🚦 歩行スタイルの分類(自分の「型」を知る)

あなたの歩き方は、補助の有無や支持の仕方で難易度が変わります。まずは自分の“型”を把握しましょう。

▶ 支持の有無で分けると:

  • 伝い歩き(手すり・家具に頼る)

  • 補助具歩行(杖・4点杖・歩行器など)

  • 完全独歩(補助なしで歩く)

▶ 支持の順番で分けると:

  • 3動作歩行(常に複数点で支持)

  • 2動作歩行(杖と足を同時に出す等、支持点が減る)

難易度は「支持が少ない」「支持点が減る」ほど上がります。自宅と外出先では必要な支持が違う点にも注意。

⚖️ “身体状態 ⇄ 歩行方法” がズレると何が起きるか?

退院後に、次のような変化があれば「入院時の歩き方が合わなくなった」可能性があります。

  • いつもと同じように歩いているはずなのに疲れやすい

  • 歩いている途中で手足に余計な力が入る(肩こり・足の張り)

  • 歩行後に痛みが出る(膝・腰・肩など)

  • バランスが不安定になり、転倒したことがある/転倒しそうになった

これらは「安全性」「安定性」「耐久性」「迅速性」のどれかが損なわれているサインです。

🧭 自分でできる“歩行セルフチェック”(口頭で確認する形式)

チェックボックスは使いません — 代わりに質問に対する答えで判断しましょう。いくつか「いいえ」があれば専門家へ相談を。

  1. 歩いている最中に不安を感じることはあるか? → 「よくある」なら再評価が必要です。

  2. 歩行後にいつもと違う疲労や痛みが出るか? → 「ある」なら動作の負担分散を見直すべき。

  3. 家の中と外で歩き方に差が大きいか? → 「大きい」場合は環境に合わせた練習が必要。

  4. 朝と夜で歩行の安定性が変わるか? → 「変わる」なら体調変動に対応する対策(休憩・服薬調整)を検討。

  5. 補助具を使う/使わないで迷いがあるか? → 「迷う」なら使用基準の見直し会議(PT/家族)を。

「はい/いいえ」で直感的に答えてみてください。1つでも気になる点があれば相談をおすすめします。

🛠 日常で役立つ「簡単な調整案」

症状に応じて今日からできる工夫をいくつか紹介します。

  • 靴の見直し:滑りにくく、しっかり踵をホールドする靴に。室内は滑りにくいソールのものを。

  • 杖や歩行器の高さ調整:合わない高さは姿勢を崩し、二次的な痛みを招きます。

  • 動線整理:床の段差や敷物を片付け、つまずき要素を減らす。

  • 短い距離からの耐久訓練:最初は5分→徐々に10分へ。休憩のタイミングを決める。

  • リズムを意識する:音楽やメトロノームに合わせて歩くと安定しやすい方がいます。

  • 外出ルートの再設計:エレベーターや手すり位置を考慮した安全なルートを選ぶ。

🔔 こんなときは早めにプロに相談を

以下に当てはまる場合は、第三者の評価(理学療法士など)を受けてください。

  • 「転倒」や「転倒未遂」を経験した

  • 歩行に伴う新しい痛みが現れた

  • 補助具の選び方や高さで迷っている

  • 自分では変化に気づかないが家族から指摘された

  • 日常生活の範囲が狭まり外出を避けがちになっている

マヒリハでは、退院後の“動作定着チェック”や個別プラン作成を行っています。状態に合わせた細かな軌道修正が可能です。

最後に|歩き方は「固定」ではなく「適応」

入院中に習った動作がベースになるのは素晴らしいこと。でも、身体は変わるものです。大切なのは「今のあなたの身体に合った最適解」を定期的にアップデートしていくこと。小さな違和感を放置せず、早めに調整することで“転ばない暮らし”と“楽に動ける毎日”を取り戻せます。

気になることがあれば、まずは一緒に歩いてチェックしてみませんか?マヒリハでお待ちしています🌿

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