【脳卒中リハビリ】クロートゥをもっと詳しく解説!!
こんにちは!!
マヒリハの佐藤です🌞
今回は、以前記載したクロートゥ をより詳しく解説していきます!!
以前記載した記事はこちら
クロートゥの発生メカニズム
神経学的視点
Claw Toeの主な原因は、上位運動ニューロン障害による筋肉の協調性の喪失です。これにより、以下のような問題が生じます:
・フレクサー筋群の過活動: 長趾屈筋や短趾屈筋が過剰に収縮します。
・伸筋群の弱化:長趾伸筋や短趾伸筋が十分に機能しなくなります。
・痙縮:筋肉の異常な緊張がClaw Toeを固定化させます。
バイオメカニクス的視点
足趾の曲がりは、足全体の負荷分散能力を低下させます。その結果:
・足底の圧力分布の異常: 前足部に圧力が集中。
・趾間の狭窄: 正常な歩行時の趾の広がりが制限されます。
・バランス機能の低下: 接地面が不安定になることで、転倒リスクが増加します。
Claw Toeの主な発生要因
視点 | 原因 | 結果 |
---|---|---|
神経学的 | 上位運動ニューロン障害、痙縮 | 屈筋の過活動 |
バイオメカニクス | 負荷分散能力の低下、趾間の狭窄 | 歩行・バランスの低下 |
伸張とリラクゼーション
・足底の筋肉や腱に対する手技療法
・特に長趾屈筋と短趾屈筋のストレッチが重要です
筋力強化訓練
長趾伸筋や短趾伸筋をターゲットにした運動
徒手抵抗運動やセラバンドを活用する
バランストレーニング
・クロートゥがバランス機能に与える影響を緩和するために、全身の安定性を高める。
・具体例: 足底感覚を促すバランスボード。
装具の活用
Toe Spreader
足趾間を広げることで趾間の圧力を軽減。
使用例: 夜間装着で趾の正常な位置を維持。
Inhibitor Bar(抑制バー)
クロートゥの進行を抑える矯正具。
神経フィードバックを促進し、筋肉の協調性を高める役割があります。
矯正ソックス
足趾の動きをサポートしながら、感覚入力を増強。
装具の特徴と適応
道具名 | 特徴 | 適応 |
トースプレッダー | 趾間広げ、負担軽減 | 軽度から中等度のクロートゥ |
抑制バー | 矯正機能、神経フィードバック促進 | 中等度から重度のクロートゥ |
矯正ソックス | 動きのサポート、感覚刺激 | 全般 |
まとめ
クロートゥの治療には多角的なアプローチが必要です。
理学療法と装具を組み合わせ、神経学的、バイオメカニクス的視点を取り入れることで、患者様の機能を最大限に引き出せます。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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