【認定理学療法士監修】脊髄損傷のリハビリ内容とは?(生活期編)

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

脊髄損傷の生活期リハビリとは?

~自分らしく生きるための“その後”を支えるケア~

こんにちは!マヒリハ柏の葉のスタッフです。
今回は、脊髄損傷の生活期リハビリについて詳しく解説します。

脊髄損傷は、発症直後の急性期から回復期、そして“生活期”へと移行していきます。
この「生活期」は、退院後の在宅生活・地域生活が始まるタイミングであり、リハビリの役割も大きく変化します。

ご高齢の夫婦

生活期とは?

脊髄損傷における生活期とは、医療や施設中心の生活から、自宅や地域での生活が主体になるフェーズです。
生活の場が「病院」から「家庭・社会」へと移るこの時期は、以下のような課題と向き合うことになります。

  • 自分でできること・できないことの整理
  • 家事や通勤、外出といった“社会的役割”の再構築
  • 再発予防や健康管理の習慣化
  • 家族や支援者との連携、介護の負担

つまり、生活期のリハビリは「 日常そのものをリハビリの場にすること 」が本質です。

生活期に必要なリハビリとは?

1. 日常生活動作(ADL)の自立支援

生活期の最も基本的な支援は、

  • ベッドからの移乗
  • 車椅子の操作
  • トイレ・入浴・着替えなどの動作支援

を“自分の環境で”自立して行えるようにすることです。

訓練室ではできたことも、家の中ではうまくいかない…という声は非常に多く、
環境の中でのリハビリ=訪問または外部施設での生活動作訓練が求められます。

2. 二次障害の予防

生活期に入ると活動量が減りやすくなり、以下のような二次障害が起きやすくなります。

  • 褥瘡(床ずれ)
  • 関節拘縮(動かない関節)
  • 痙縮(異常な筋緊張)
  • 骨粗鬆症・便秘・尿路感染など

これらを予防するために、
✅ ストレッチや可動域訓練
✅ 姿勢保持や体圧分散指導
✅ 正しい動作の反復訓練
などの“機能を保つのためのリハビリ”が必要になります。

3. 福祉用具・住環境の調整

生活期では、用具の選定と住環境の整備が非常に重要です。

  • 車椅子、バスチェア、ポータブルトイレなどの選び方
  • 自宅の手すり・段差・スロープの設置
  • ベッドやマットの最適化

マヒリハでは、福祉住環境コーディネーターとの連携を通じて、実際の生活に合った調整を行います。

4. 社会参加・再就労支援

脊髄損傷後でも、自分らしい社会生活を再構築することは可能です。

  • 通勤や通学のサポート
  • 福祉サービスや障害者雇用制度の活用
  • 外出訓練や公共交通機関の利用練習

私たちは「歩けるかどうか」だけでなく、 「行きたい場所に行ける」「やりたいことができる」状態 を目指します。

5. ご家族への指導とサポート

生活期リハビリでは、ご本人だけでなく、ご家族の負担や理解度も重要です。

  • 介助方法のトレーニング
  • 移乗や排泄時の注意点の共有
  • 相談しやすい体制づくり

マヒリハでは、ご家族とLINEで日々連絡を取りながら支援を行っており、孤立感を持たせないよう配慮しています。

当院の生活期リハビリの特徴

マヒリハ柏の葉では、生活期のリハビリにおいて以下のような取り組みを行っています:

  • 国家資格者による80分の完全個別リハビリ
  • ボバース概念+生活動作に基づくリハビリ設計
  • 自宅での運動・生活指導をLINEでサポート
  • インソールや姿勢改善による痙縮・負担軽減
  • 栄養指導・エステプロラボ活用で再発予防

ご高齢の夫婦

まとめ

生活期のリハビリは、医療から“暮らし”へと軸足を移す時期。
「治す」から「生きる」 そのサポートを担うのが、私たちの役割です。

脊髄損傷後の人生は、まだまだ可能性に満ちています。
適切なサポートで、自分らしい生活を一緒に取り戻していきましょう。

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