【認定理学療法士が監修】脳梗塞のリハビリについて解説!

こんにちは!

本日は脳梗塞および脳出血のリハビリについて解説していきます!

また、脳梗塞と脳出血は脳卒中と総称して説明されることが多く、基本的には退院後の流れも同様となることが多いので、脳出血の方もご参考にしてみてください。

最初にまとめると、発症後は以下のような流れになることが多くありますので頭に入れておきましょう!

発症から退院後までの流れ

急性期リハビリ

脳梗塞の急性期は、発症後すぐの数週間を指します。この段階では患者の身体状態が安定せず、覚醒レベルが不安定であったり、急変が起こる可能性があります。

そのため、急性期リハビリでは、患者のバイタルサイン(血圧、血中酸素飽和度など)を管理しながら、リハビリの負荷量を調整します。

また、急性期の目的は、長期間の安静や臥床が引き起こす「廃用症候群」を予防することです。

この期間は、早期にリハビリを開始することが重要であり、急性期の病院から回復期リハビリへの転院準備も含まれます。

回復期リハビリ

脳梗塞の回復期は、発症後3〜6カ月の期間を指します。この段階では、患者の覚醒レベルが改善し、身体状態も安定しています。

そのため、積極的なリハビリが行われ、日常生活動作の獲得や在宅復帰のサポート、環境調整、障害に対する代償手段の提案などが行われます。

回復期は、リハビリを集中的に受けられる期間であり、1日のリハビリ時間が最も長いのが特徴です。リハビリを通じて、患者の機能回復を促進し、日常生活への復帰をサポートします。

車椅子マーク

維持期リハビリ

脳梗塞の維持期は、発症後6カ月以上が経過し、回復期を終えた後の期間を指します。この段階では、患者の生活を安定させ、維持することが目的です。

維持期リハビリでは、障害が残存している場合には代償動作や環境調整によって日常生活の問題を解消または軽減させることが重要です。

一般的には、脳梗塞後遺症の回復に関する「6カ月の壁」とされることもありましたが、近年の研究では、回復速度は個人差があり、回復期以降もゆるやかに回復することが分かっています。

したがって、維持期リハビリは即時的な効果を期待するのではなく、リハビリを継続することが重要です。

『維持』期リハビリという誤解

先ほどの段落でも述べた通り、以前は発症後6ヶ月以降は改善が難しいと言われていました。また、お医者さんの中でもその考えでいたり、そもそもリハビリに理解のないお医者さんも多くいらっしゃいるように感じます(あくまで一部のお医者さんです)。

ただ、その考え方は大きく変わってきています。

それに大きく関与したのが『自費リハビリ』です。

以前の記事でお伝えした通り、介護保険は脳梗塞の方に対して作られた制度ではないため、脳梗塞や脳出血の方にはどうしても量が足りないです。

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そのため介護保険でのリハビリでは、目標を改善としていても実際には現状維持が限界となることも多くあります。

一方で、自費リハビリの出現により、エビデンス(化学的根拠)に基づいたリハビリの量やリハビリの質が担保されるようになりました。そして改善を目標としたリハビリが退院後も行えるようになってきています。

そろそろ『維持』期リハビリという言い方も変わってくるかもしれませんね😄

少なくともマヒリハではそんな思いでリハビリを提供させていただいております!

まとめ

脳梗塞後のリハビリは、急性期、回復期、維持期の3つの段階に分けられます。これらの段階に沿った適切なリハビリプログラムを通じて、脳梗塞後遺症の症状を最小限に抑え、患者の生活の質を向上させることが目指されています。

皆さんもお体の改善を目指し一度自費リハビリを試してみてはいかがでしょうか?