【認定理学療法士監修】理学療法士と作業療法士の違い

脳梗塞は、脳の血管が詰まってしまい、脳に必要な酸素や栄養が行き届かなくなり、脳の神経細胞が障害を受ける病気です。この障害を受けた神経細胞は回復しないものの、リハビリテーションを行うことで、他の神経細胞がその機能を代行することなどが期待されます。

本日は、脳梗塞後のリハビリテーションの中でも理学療法、作業療法に焦点を当てて解説します。

また、脳梗塞と脳出血は脳卒中と総称して説明されることが多く、基本的には退院後の流れも同様となることが多いので、脳出血の方もご参考にしてみてください!

理学療法(Physical Therapy)

「身体に障害のある者に対し、主としてその基本的動作能力の回復を図るため、治療体操その他の運動を行なわせ、及び電気刺激、マッサージ、温熱その他の物理的手段を加えることをいう」と定義されています。

日本理学療法士協会  理学療法とは

 

『歩く・立つ』などの生活の基本的な動作の改善を目指します。

歩く人

作業療法(Occupational Therapy)

『作業療法は、人々の健康と幸福を促進するために、医療、保健、福祉、教育、職業などの領域で行われる、作業に焦点を当てた治療、指導、援助である。 作業とは、対象となる人々にとって目的や価値を持つ生活行為を指す。』

日本作業療法士協会 作業療法の定義

 

手の細かい動作や日常生活での機能回復を目指すことが多く、例えば、着替えやトイレ動作、入浴動作などの身辺自立のための訓練が行われます。

手

リハビリで大事なことは?

脳梗塞後の後遺症に合わせて、個々に適したリハビリテーションが提供されます。例えば、手足の麻痺が後遺症として残る場合には、理学療法や作業療法が重視されます。

リハビリテーションを通じて、患者とその家族が脳梗塞の症状や後遺症について理解し、退院後の生活に備えることが重要です。

適切なリハビリテーションの提供と患者の積極的な参加により、脳梗塞の後遺症を最小限に抑え、生活の質を向上させることが期待されます。

退院後のリハビリでは役割が異なる?

入院中はよく、足は理学療法士がリハビリを行い、手は作業療法士が行うというようなことが言われています。

また、退院後の保険内のリハビリでもこのような考え方のセラピストは多い印象です。

筋肉

一方で、退院後の地域のリハビリでは利用者様は様々なことで悩んでいます。

脳梗塞や脳出血の方は歩きだけ悩んでいる、手のことだけ悩んでいるという方は少なく、『両方で悩んでいる方』が多くいらっしゃいます。

また手と足の動きには関係性があり、手や腕の筋肉の問題が足の動きにくさにつながっているという方も多くいらっしゃいます。

逆も然りです。

手と足どちらかしかリハビリができないとなると、お体の改善には限界があるので注意が必要です。

そして、手も足も検査が行える理学療法士または作業療法士にリハビリをしてもらうことが改善の近道となります。

リハビリ

まとめ

理学療法は基本的な動作能力の回復を図り、歩行や立ち上がりなどの身体機能の改善を目指します。

一方、作業療法は手の細かい動作や日常生活での機能回復に焦点を当て、着替えやトイレ動作などの身辺自立のためのリハビリを行います。

一方で、脳梗塞や脳出血のリハビリでは、手も足も検査できる理学療法士または作業療法士にリハビリを担当してもらうことが改善の近道となります。

因みにではありますが、マヒリハでは手も足も検査が行える理学療法士がリハビリを行っています!

自費リハビリ画像自費リハビリ画像

また、『脳卒中認定理学療法士』が在籍し研修も行なっているため、スタッフの質が担保されています。

まだお体の改善を諦めたくないという方は、『認定理学療法士が在籍する自費リハビリ』を一つの選択肢として検討するのはいかがでしょうか?