退院後も『改善』が目指せる!自費リハビリって何?
『自費リハビリ』という言葉は皆様ご存知でしょうか?そしてどんなイメージを想像しますでしょうか?
- リハビリの時間が長くなるだけでしょ
- 保険外だから高額なんでしょ
- デイケアでリハビリを行っているから自分は大丈夫
どうしても『自分には関係ない』と、他人事のように感じてはいませんか?
自費リハビリがどんなものなのかを理解することで、自費リハビリに対するイメージが変わり、『自分にも必要だ』と感じる方は増えるのではないかと思っています。
そこで、今回は自費リハビリについて、他のリハビリと比較したメリットとデメリットなどを共有させていただければと思います。
退院後のリハビリの選択肢
一般的に、脳梗塞や脳出血(以下、脳卒中と表記します)を発症すると、入院して集中的なリハビリを受けます。
入院中は1日2時間〜3時間程度、週に6〜7回のリハビリが行われていたかと思います。
この時期(急性期や回復期)では基本的に『入院しながらリハビリを受ける』ことが決まっており、患者様に選択肢はありません。
一方、退院してからはいくつかの選択肢があります。
- 外来リハビリ(医療保険)
- デイケアやデイサービス(介護保険)
- 訪問看護リハビリ(介護保険)
- 自費リハビリ保険外)
- パーソナルジム(保険外)
体の状態に合わせてこれらをうまく組み合わせて目標に向かっていくことが、退院後のリハビリでは重要となります。
自費リハビリのメリット・デメリット
エビデンスに基づいたリハビリを行うためには保険では難しい
エビデンスとは科学的根拠とも言い換えられます。『この治療やリハビリが良いと言える証拠』になります。
様々な報告がありますが、退院後の脳卒中の方ですと、『1回60分以上』、『週3〜5回』、『4週間以上の期間』リハビリを行うと改善が見込めると言われています。
このエビデンスに基づくと、デイサービスや訪問リハビリなどの介護保険を利用したリハビリは時間が短く、集中的なリハビリを行うことが難しいです。
また、外来リハビリでも同様のことが言え、退院後のリハビリでは保険内のリハビリで賄うのには限界があります。
そこでこの問題を解決するために『自費リハビリ』があります。
自費リハビリと介護保険のリハビリの違い
ここから介護保険のリハビリと自費リハビリの違いを一つずつ解説していきます。
自費リハビリと介護保険の違い【リハビリの質】
【介護保険のリハビリ】
保険というシステムは安価で標準的なリハを受けられる反面、リハが担当者の知識や施設の方針に左右され、治療方法を選択できない。
【自費リハビリ】
自費分野で働くセラピストは専門知識を持つセラピストが多く、高品質なリハビリを受けられる確率も高い。自費リハビリは良いサービスでないとご来院されなくなってしまうため、日々研鑽し腕を磨いているセラピストが多い傾向にあります。
自費リハビリと介護保険の違い【リハビリの内容】
【介護保険のリハビリ】
集団リハが多く個別リハビリが少ない点が挙げられます。施設によっては個別リハビリがない場合もございます。
【自費リハビリ】
毎回一対一でのリハビリをその方のお体に合わせて行います。またリハビリに特化した環境で行うため必然的に高品質なリハビリを提供することが可能です。
自費リハビリと介護保険の違い【リハビリの量】
【介護保険のリハビリ】
時間や頻度に制限があり、一対一でのリハビリは訪問リハビリで30〜40分、デイケアなどでは10〜20分行うことが多いです。
一方で、血圧計測などしているとそれだけで10分程度かかってしまうため、実質のリハビリ時間はさらに短くなってしまいます。
また、頻度も週に1〜2回程度となることが多いです。
【自費リハビリ】
時間や頻度に制限はありません。その方のお体に合わせたリハビリの量を行うことができます。
マヒリハでは週に2〜3回、80分で通われる方が多くいらっしゃいます。
さらに自主練習をLINEにて動画で共有し、お家でのリハビリ時間も確保していただいております。
自費リハビリと介護保険の違い【自己負担額】
【介護保険のリハビリ】
保険が適用されるため自己負担額は少なくリハビリが可能です。
【自費リハビリ】
保険が適用されないため自己負担額が高くなりやすいです。
自費リハビリと介護保険の違い【その他】
【介護保険のリハビリ】
保険では手続きが多かったり書類を申請したりと開始するまでにお時間を要すことが多いです。
また、たくさんの人が利用されているため、感染リスクなどもあります。
【自費リハビリ】
ご来院いただければすぐリハビリを開始することができます。
また、一対一でのリハビリとなるため他の利用者様と会うことも少なく感染リスクは少なくリハビリを行うことができます。
また、介護保険でのサービスなどとの併用も可能です。
まとめ
自費リハビリではエビデンスに基づき改善を目標にリハビリを行います。
一方で、自費リハビリは介護保険のリハビリと比較すると高額となりやすいです。
しかし、何のためにリハビリを行うのでしょうか?
『現状の悩みや不安を解決するためにリハビリがある』と私は思っています。
そのため、目的・目標は人それぞれ違うかと思いますが、『改善』を目指しリハビリを進めていくことは、リハビリテーションを行う上で共通している点であると考えます。
この投稿が、後悔のない選択ができる一助になれば幸いです。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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