【認定理学療法士監修】反張膝の定義・メカニズムを解説!

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

【理学療法士が解説】反張膝とは?その定義とメカニズム、なぜ放置は危険なのか

こんにちは、マヒリハの原田です。
脳卒中後のリハビリに携わる中で、「歩いていると膝が反ってしまう」というご相談をよくいただきます。

このような症状は「反張膝(はんちょうひざ)」と呼ばれ、放置すると歩行の質が大きく低下してしまう可能性があります。

この記事では、
反張膝とは何か
なぜ起こるのか(メカニズム)
なぜ早期の対応が重要なのか
をわかりやすく解説していきます。

反張膝とは?

反張膝とは、膝が本来の可動域を超えて過度に伸びてしまう現象のことです。
特に歩行中の立脚相(足が地面についている時間帯)で多く見られ、膝が「逆くの字」に反ってしまうような動きが特徴です。

この状態が続くと、膝の安定性が失われ、スムーズな歩行が難しくなってしまいます。

反張膝のメカニズム ― なぜ起こるのか?

反張膝は、単に「膝」だけの問題ではありません。実は以下のように、複数の身体機能の乱れが絡み合って生じます。

原因の一例

大腿四頭筋やハムストリングスの筋力低下
→ 膝を安定させる筋肉が弱まることで、制御ができなくなる。

足関節の背屈制限(内反尖足)
→ つま先が下がったままだと、床反力(地面からの力)が前方にずれ、膝を後ろに押し込む。

感覚障害(体重をかける感覚の低下)
→ 自分の足が今どこにあるか分かりづらくなり、膝を過度に伸ばしてしまう。

過去のケガや代償動作の積み重ね
→ 特に片麻痺などでは、姿勢の崩れが膝に負担をかけることも。

反張膝はなぜ問題なのか? 3つのリスク

反張膝を放っておくと、以下のような問題につながる恐れがあります。

① 転倒リスクの増加

膝が安定しない状態で体重を支えるため、バランスを崩しやすくなります。

② 関節の変形・痛み

膝関節に不自然な力がかかることで、軟骨や靭帯に慢性的なダメージが蓄積します。

③ 動作効率の低下

反張膝は「無理に伸びる」状態のため、歩行に余分な力を使い、疲れやすくなります。さらには、腰や股関節など他の部位にも負担が及びます。

まとめ:反張膝の早期発見・対策がカギ!

反張膝は見逃しがちな症状ですが、「膝の裏がつっぱる感じがする」「歩いていてカクッとなる」など、初期段階でもサインが出ています。

もし歩行中に違和感がある場合は、早めに理学療法士などの専門家に相談することをおすすめします。
適切なリハビリや装具の使用により、症状を軽減できる可能性があります。

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