【認定理学療法士監修】内反尖足の定義・メカニズムを解説!

こんにちは!

マヒリハの原田です。脳梗塞や脳出血が起こると、今までと歩き方が変わってしまったり、足がうまく出せなくなった方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は脳梗塞後に多い内反尖足の定義と原因/脳梗塞後に起こる運動パターンの変化について解説していきます。

【内反尖足とは?】

内反尖足とは、足のアーチが高くなり、足裏の中央部が地面から離れて内側に傾く状態を指します。

歩行時、マヒ側の足を出す際に、足首が内側に捻れてしまう方も多いのではないでしょうか。脳梗塞後にはこのような運動パターンの変化が見られることが多いです。今回はその「内反尖足の定義と原因」について解説していきます。

【内反尖足の定義と原因】

1)内反尖足の定義:内反尖足は、足の内側のアーチが高くなることで、足裏の中央部が地面から離れ、内側に向かって傾く状態を示します。これは通常、足首の内側の筋肉や腱の不均衡によって引き起こされます。
2) 原因:内反尖足の原因は複数ありますが、主に筋肉の弱さや柔軟性の低下、運動パターンの変化などが挙げられます。脳梗塞後、脳の損傷によって運動制御が困難になり、足の筋肉のバランスが崩れ、起こる可能性が高いとされています。

足

ちなみに運動制御とは?

運動制御(モーターコントロール)は「運動の幹的メカニズムを統制もしくは指揮する能力」と定義されています。 また、「運動するために必要なさまざまな機構を調整する能力である」とも言われています。

例えば、私達は目の前のりんごを取ろうとした際に、りんごを取る最短の道を辿って筋肉を動かしています。この動作のために筋肉や様々な機構を脳が調節することを運動制御と言います。

脳梗塞後の運動パターンの変化が内反尖足に関連している理由として、脳の損傷によって筋肉の制御が難しくなることがあります。筋肉の制御が困難になると、足の筋肉のバランスが乱れ、足裏のアーチが高くなり、内側に傾く内反尖足になりやすいです。

脳

【まとめ】

内反尖足は、足のアーチが高くなり、足裏の中央部が内側に傾く状態を指します。脳梗塞後には、脳の損傷によって筋肉の制御が困難になり、運動パターンの足の筋肉のバランスが崩れるため、内反尖足が発生する可能性があります。

内反尖足になると歩行時に余分な力が入ったり、適切な姿勢での歩行の獲得が困難になります。内反尖足の適切な管理は、脳梗塞後のリハビリテーションプログラムの重要な一部であり、運動機能の改善に向けた努力が必要です。気になった方はぜひ自費リハビリで姿勢や歩き方のチェックを行うのも良いかもしれませんね。