最近良くマヒの方によく聞かれる事が、「この装具は私に合っているのでしょうか?」という質問です!
装具と一概に言っても手の装具や足の装具などたくさんあります!!
そこで今回は、足の装具について解説していきます!
・「ずっと重たい装具を使っていて、外したい」
・「必要なの?外していいの?」
・「履きたい靴が履けない」
・「装具をしていると暑い」
・「自分の足だけで歩きたい」
上記のようなお悩みの中で、今回は装具の必要性についてお話していきます!
簡潔に言うと、お身体の状態・環境・生活場面によって必要な時と不必要な時があります。
また、足の装具には色々な種類があり利用者様のお身体の状態、時期に合わせて選定し使用します。
判断の仕方やメリット・デメリットについてお話していきます。
装具について
まず装具とは病気、ケガによって失われた機能の補助、変形の予防を目的に使用します。
一般的に治療用装具と更生用装具の2つの目的があります。
・治療用装具:麻痺で機能低下した部分を装具で補い治療そのものを目的として一時的に使われるもの
・更生用装具:治療を終え、障害が固定した後の日常生活向上を目的としたもの
病院を退院して自宅で使う装具は短下肢装具を使用されている方が多いと思います。
①短下肢装具:下腿部から足部までの構造になっており足首の関節の動きを制限し、固定・動揺・拘縮などの治療を目的とした装具です。
装具のメリット・デメリット
短下肢装具のメリットは・・
・つま先が床に引っかかることを防ぐ
・膝が後方へ押さえつけられるような歩行(反張膝)を防ぐ
・長い距離を歩くことができる
記にあげたようにお身体の状態、場面に合わせた装具の使用はメリットがたくさんあります。
反対にデメリットは・・・
・重たい
・見た目
・可動域制限
・不適切な装具の使用による代償
見た目や重さ、装着時の煩わしさに加えて、自宅でもずっと装具を着用していると、可動域の制限が出現します。
また、状態にあった装具を使用していないと、かえって二次的な痛みを誘発することや変形性関節症のリスクが上がってしまう可能性があります。
例えば、座っている間は装具を外し、自宅内程度の短距離は装具を外しても踵からしっかり歩けているので屋内は装具なし、屋外に行く時のみ装具を着用する、という方や、屋内は短い装具(オルトップ)を使用し屋外は長めの装具(シューホン)を使用する、など状況に合わせて装具を使い分ける方が多くいらっしゃいます。
まとめ
利用者様の中には、全てわかった上で装具を使用されないという選択をされる方は多くいらっしゃいます。
動かしづらくても自宅内は裸足で歩きたいというお気持ちもすごく共感します!!
毎回装着するのはすごく煩わしいですよね・・・。
しかし、間違った使い方をするとせっかくの装具も宝の持ち腐れになってしまいます。
自身で判断せずに担当医や理学療法士に相談することが大切です!
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