【認定理学療法士が監修!!】パーキンソン病の無動とは!?

こんにちは!

マヒリハの原田です。

パーキンソン病の症状の1つに「無動」があります。

今回はその「無動」について解説していきます。

無動とは!?

無動とは、体が動かなくなるという特徴があり、パーキンソン病における四大症状のひとつです。

四大症状とは、「振戦(しんせん)」、「固縮(こしゅく)」、「姿勢反射障害」、それから「無動」を指しています

安静時、手や足に震えが生じるのが振戦です。持続的に筋肉がこわばる、または歯車様にぎこちない動きになるのは

固縮です。姿勢反射障害とは、立っている状態でバランスを崩しやすくなる症状です。

無動は、しだいに動きが鈍重になっていくというものです。歩く際に、手を振らず歩幅が狭くなり、速度も遅くなり

ます。素早く動くことができず、同時に別々の動作をすることも難しくなります。また無表情になることも特徴

の一つです。

理解すること

 無動に対する薬物療法

無動に対する薬物療法では、症状の程度に応じて服用する量を調整します。

とくに発症した早期のうちは、一定の改善が期待できます。

長期間にわたり服用し続けると、一日のうちで効果がある時間帯と効かない時間帯が出現する「オン・オフ現象」が

副作用として出てきます。またジスキネジアという運動症状の影響も出てきます。

副作用の有無により、別の治療薬を優先させる・追加するなどして調整します。いずれにしても服用の際には、年齢

や発症年数などを考慮する必要があります。

無動に対するリハビリテーション

無動に対するリハビリテーションは、進行を遅らせるための重要な治療法です。専門家の指導のもとリハビリをおこなうことが良いです。

リハビリテーションでの歩行訓練は、可能な限り外を歩いてみるのが効果的です。屋外を散歩することは、足腰や視

覚的にも多くの刺激があるからです。

動かなくなると筋力が衰えます。屋外でのリハビリテーションが難しくなってきた場合は、室内で歩行訓練や筋力ト

レーニングを行います。

またパーキンソン病では、メトロノームなどを用いるとリズミカルでスムーズな動きができると言われています。

ご高齢の夫婦

無動による事故の防止

無動による事故の防止も、パーキンソン病の治療における課題のひとつです。

の症状が出て動きが緩慢になると筋肉が弱り、躓きや転倒する機会が出てきます。ほんの数メートル先へ移動す

るにも、また平坦な床であっても、事故が起こる可能性は否定できません。

パーキンソン病が進行してきたら、日常生活がしやすいよう工夫をする必要があります。

トイレや浴室、寝室に手すりをつける、障害となるモノはきちんと整頓しておくなどの配慮が必要です。

パーキンソン病では、転倒による骨折などがきっかけで寝たきりになってしまうケースも少なくありません

そうなるとパーキンソン病の進行が速くなることが懸念されます。

無動の症状を周囲に理解してもらうこと

無動の症状を周囲に理解してもらうことがパーキンソン病の方にとっても大切です

表情に乏しいという無動の症状が出現した場合、パーキンソン病の理解がないと「なぜ愛想がないの?」と不信に感

じてしまう方も多いと思います。

パーキンソン病では、精神的な面にも影響を及ぼすことが考えられます。身近に接する機会のある方には、事前に症

状のことを説明しておくことが大切です。

まとめ

パーキンソン病の無動は、周囲の理解と適切なリハビリが大切です。何か困ったことがあったら、専門家に相談して

みましょう。

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

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