【認定理学療法士監修】脊髄損傷のリハビリ内容とは?(回復期編)
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
脊髄損傷の回復期リハビリとは?
~動ける体を取り戻すための“再スタート”~
こんにちは!
マヒリハ柏の葉のスタッフです🌿
今回は、脊髄損傷の「回復期」におけるリハビリについて詳しくご紹介します。
脊髄損傷のリハビリは、発症初期から長期にわたって続く“道のり”です。
その中でも「回復期」は、寝たきりから“動ける”を目指す重要な時期。
この時期のリハビリが、将来の生活の質(QOL)を大きく左右します。
回復期とは?
損傷後数週間~半年程度の間を「回復期」と呼びます。
急性期を乗り越え、生命的に安定した後、機能回復・動作再獲得に向けた本格的な訓練が始まる時期です。
この時期の特徴は次の通りです:
- 廃用症候群の予防から“活動強化”へ
- 残存機能を最大限活かすアプローチ
- 社会復帰・自立生活を視野に入れた訓練
回復期に行うリハビリ内容
1. 残存機能の強化
まず大切なのは、損傷部位以下で残っている動きや感覚を最大限引き出すことです。
- 筋力トレーニング(MMTに応じた段階的負荷)
- 感覚刺激療法(触覚・温痛覚の再教育)
- 協調性訓練(動きの滑らかさを引き出す)
完全麻痺の場合でも、体幹や上肢など非麻痺部位を鍛え、自立の土台を作ることができます。
2. 日常生活動作(ADL)の訓練
脊髄損傷後の生活は、「できる動き」で再構築されていきます。
- 起き上がり、ベッドからの移乗
- 車椅子操作
- トイレ・着替え・食事動作
一人ひとりの生活環境やゴールに合わせて、オーダーメイドの動作訓練を行います。
例:
🔸頸髄損傷の方 ⇒ 電動ベッドや自助具を活用したADL訓練
🔸腰髄損傷の方 ⇒ 自立歩行や杖歩行の取得を目指す訓練
3. 装具・インソールの活用
機能的な歩行や姿勢保持を支えるために、
- 長下肢装具(KAFO)や短下肢装具(AFO)
- 脊椎装具(軟性コルセットなど)
- オーダーメイドインソール
を使った訓練を行います。
マヒリハでは理学療法士が動作分析をもとにインソールを処方し、歩行パターンの改善をサポートしています。
4. 立位・歩行訓練
脊髄損傷の回復期では、早期から立つ・歩く練習を始めることが大切です。
- 平行棒での支持立位練習
- 装具や歩行器を用いた段階的な歩行訓練
- TENS(電気刺激)を併用した筋活動促通
不全麻痺の方は短期的に歩行再獲得が可能なケースも多く、
完全麻痺の方も立位姿勢訓練を通じた骨粗鬆症予防・内臓機能活性化が見込めます。
5. 排泄・性機能の自立支援
脊髄損傷では、膀胱直腸障害や性機能障害も生じます。
- 膀胱トレーニング(間欠導尿訓練など)
- 排便コントロールのリズム確立
- 座位・立位での排泄姿勢指導
これらの訓練も、生活の自立に向けた重要な一歩です。
精神的サポートも重要
「また歩けるようになるのか」
「家に戻って生活できるのか」
回復期は前向きな気持ちが生まれる一方で、不安も大きくなります。
そのため、
- 小さな成功体験の積み重ね
- 家族との情報共有
- 将来像を明確にする目標設定
が自立に向かう力の原動力となります。
当院の支援体制
マヒリハ柏の葉では、
- 国家資格保有者による個別対応(1回80分)
- 日常生活に即したオーダーメイドリハビリ
- インソールや装具を活用した痙縮・歩行改善支援
- ご家族も含めた目標共有・生活設計サポート
を行っています。
リハビリは「医療行為」だけでなく、その人の“生き方”を支えるサポートです。
まとめ
脊髄損傷の回復期は、
自立への再スタートを切る最も重要な時期です。
適切なリハビリを通じて「動ける体」を取り戻し、
生活の中で“自分らしさ”を再構築することが可能です。
お悩みや不安がある方は、お気軽にお問い合わせください😊
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