【脳梗塞後の後遺症】脳卒中後に多い「しびれ」のメカニズムと対処法!

こんにちは!

マヒリハの佐藤です🌞

脳梗塞の後遺症として挙げられることが多いものとして、「しびれ」があります。

そこで今回は、脳卒中の後遺症「しびれ」について解説していきます。

脳出血の後遺症「しびれ(麻痺)」とは?

しびれ(麻痺)のメカニズム

「しびれ」は、よくヒリヒリ、ジンジン、ビリビリ、ピリピリなどのように表現されます。

このしびれは、脳出血や、糖尿病などの内科疾患、神経の圧迫など、様々な原因が考えられます。

しびれは大きく分けると2つに分類することができます。

脳や脊髄が原因で起こった「しびれ」の場合を中枢性、手足や体の神経や血管(血流)が原因で起こった「しびれ」の場合を末梢性と呼びます。

そして、脳出血の後遺症「しびれ」は中枢性に当たります。

まずは、中枢性と末梢性のしびれの違いやそれぞれのメカニズムについて詳しく解説していきます。

中枢性のしびれとは?

脳

中枢性のしびれは、脳出血や脳梗塞などの脳血管疾患や、脊髄損傷、脳や脊髄の腫瘍によるものなど様々な病気が原因で起こります。

また、脳の中で感覚は、視床と呼ばれる部位が司ります。

視床は、手足や体で感じた情報の中継地点とされています。

さらに視床は、脳出血を起こす部位全体の30~40%を占めます。

また、2次体性感覚野と呼ばれる部位も、感覚的なしびれやかゆみに関係する部位として知られています。

末梢性のしびれとは?

末梢性のしびれは、代表的な例として、正座を長時間行ったあとに、足がしびれることをいいます。

これは、正座した際に、スネや足先を支配している神経が圧迫を受けたことが原因で起こります。

また、末梢性のしびれを引き起こす病気としては、肘部管症候群や手根管症候群、糖尿病といったものが挙げられます。

脳出血のしびれ(麻痺)は治る?

脳出血後のしびれについては、発症時に最も起こりやすく、脳出血のうち視床出血の方の30%がしびれを感じているという報告があります。

脳出血の後遺症「しびれ・麻痺」に対するリハビリテーション

脳出血後のしびれ(麻痺)に対しては、リハビリテーションや、薬物療法、外科的治療法(手術)があります。

①トレッドミル上歩行練習

ウォーキングマシーンを用いて、速度を調節しながら歩行練習を行います。

また、医療用のトレッドミルではハーネスを使って体を上から吊るし、足に体重がかかる度合いを調節しながら歩行練習を行うことができる免荷式トレッドミルという機械があります。

②促通反復療法

各関節を反復して運動を行い、脳卒中により失われた神経回路を再建または強化する方法です。

この治療を受けたことで、手足の麻痺の程度が改善したという報告もされています。

また、近年では、これから述べる機能的電気刺激などと併用して治療効果を高めるための研究がされています。

③機能的電気刺激(Functional Electrical Stimulation:FES)

これは、麻痺のある手足の筋肉に電気を流し、電気の力で筋肉を動かす方法です。

さらに、歩く際に、足の筋肉に電気を流して、歩きやすくしていきます。

健康器具であるような低周波治療器とは異なり、電気の流れるタイミングなどはコンピューターによって制御されています。

この治療を受けたことで、歩行能力が改善したという報告もされています。

 ④専門的なリハビリテーション 

リハビリテーションの専門家(理学療法士、作業療法士)が直接触って行う治療のボバース療法やPNFといった治療方法もあります。

脳卒中のリハビリは、より専門的な知識が必要になります。

ただリハビリを行うのではなく、個人にあった専門的なリハビリテーションを受けることが何よりも大切です。

まとめ

今回は、脳出血の後遺症の「しびれ(麻痺)」に焦点をあててしびれのメカニズムや回復過程、予後、治療方法について紹介させていただきました。

しびれ(麻痺)は、気持ちを落ち込ませてしまったり、生活に影響を及ぼすなど悪影響を与えてしまう症状です。

しびれ(麻痺)に対する理解を深めることも大切です。

もし、脳梗塞の後遺症としてしびれや、マヒにお困りの方がいましたら、ぜひ脳梗塞ラボマヒリハへご来店ください!