【柏市・松戸市で脳卒中リハビリをお探しの方へ】「良い方の手ばかり使ってしまう」には理由があります
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
こんにちは!マヒリハの原田です🌞✨
脳卒中(脳梗塞・脳出血)の後遺症で、リハビリを頑張っている方は沢山いらっしゃるかと思います!
「気づくと、良い方の手ばかり使ってしまう…」
「肩が痛くて、麻痺した方の手を伸ばすのが怖い…」
そんなお悩みはありませんか?
実は、それは『甘え』でも『やる気の問題』でもないかもしれません。
もっと手前にある、体の仕組みが関係していることが多いです!
今回は、麻痺した手を使わなくなる仕組みと、最新の研究からわかってきた対策について、やさしく解説していきます!
1. なぜ麻痺した手を使わなくなるの?
例えば、足首を捻挫したときのことを思い出してみてください。
痛みや不安があると、 『無意識に反対の足に体重をかけて歩こう』 としますよね。
楽な方を選ぶのは、体としてはごく自然な反応です。
麻痺した腕も同じです。
力が入りにくく、重く感じる腕を持ち上げ続けるのは、想像以上に負担がかかります。
だから脳は、無意識のうちに「使いやすい方の手」「体を傾ける」といった、楽な方法を選んでしまうのです。
これは意志の弱さではなく、体の合理的な選択なんです。
2. 「腕の重さ」と「肩の力」がとても大切
この仕組みを裏付ける、興味深い研究があります。
脳卒中の後遺症がある方22名と、後遺症のない方22名を比較した研究です※1。
麻痺した腕の重さを、装置などで軽くしてあげると、麻痺側を使わない傾向が減ったという結果が報告されています。
さらに興味深いのは、後遺症のない方の腕にわざと重りをつけた実験です。
すると、脳卒中の方と同じように、体を傾けて手を伸ばそうとする動き(代償動作)が見られたそうです。
つまり「麻痺側を使わない」動きの背景には、腕の『重さ』を支えきれないという理由が隠れている可能性があります。
そしてこの研究では、肩まわりの筋力を鍛えることが、体を傾ける代償動作や、麻痺側を使わない傾向を減らすことにつながる可能性も示唆されています。

3. 肩まわりを整えることが、選択肢の一つになります
ここまでの内容から、麻痺した手を使いやすくするためには、指や手先だけを訓練するのでは不十分な場合がある、と考えられます。
腕の重さをしっかり支えられる『肩』の状態を整えることが、遠回りのようで近道になることがあります。
肩甲骨まわりの動き、肩関節の安定性、体幹とのつながり。
これらを丁寧に評価してアプローチすることで、麻痺側を使う場面が少しずつ増えていくことがあります。
ただし、これさえやれば必ず使えるようになる、という単純な話ではありません。
肩の痛みの原因は人によって様々ですし、麻痺の程度によっても対応は変わってきます。
4. マヒリハが「評価」から始める理由
マヒリハでは、まず肩や肩甲骨、体幹の状態を丁寧に評価するところから始めます。
『なぜその方が麻痺側を使いづらいのか』は、一人ひとり違うからです。
当院では、 認定理学療法士が監修したプログラム を組み立てています。
痛みの原因を避けながら、麻痺側を使う場面を少しずつ増やしていく運動です。
「良い方の手ばかり使ってしまう」というお悩みは、意志の問題として片付けられがちです。
でも体の仕組みから見直すと、できることはまだあります。

まとめ|「使わない」のは、あなたの努力が足りないからではありません
麻痺した手を使わなくなるのは、気持ちの弱さではなく、 体が『楽な方』を無意識に選んでいるだけ なんです。
腕の重さを支える力、肩まわりの状態を整えることで、麻痺側を使う場面が少しずつ増えていくことがあります。
今日の一歩は、決して遅すぎることはありません🌿
マヒリハでは、まず現在の肩・体幹の状態を丁寧に評価するところから始めます。
「良い方の手ばかり使ってしまう」
「肩が痛くて麻痺側を動かしづらい」
というお悩みのある方は、ぜひ一度、体験リハビリでお体の状態を見せてください。
※1 Faity G, Mottet D, Froger J, Delorme M. Neuromechanics of Nonuse and Compensation: Implications for Rehabilitation After Stroke. Neurorehabil Neural Repair. 2026. PMID: 42080459.
(脳卒中患者22名と健常者22名を比較した研究。麻痺側の腕の重さを軽くすると「不使用」の傾向が減少。逆に健常者の腕に重りを負荷すると、脳卒中患者と同様の体幹を使った代償動作がみられた。肩の筋力強化が、体幹代償・不使用の軽減に関連する可能性が著者により提案されている)
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