【認定理学療法士監修】血圧と脳卒中の関係

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

こんにちは、マヒリハの岡田です💁‍♂️

あの日、突然体が動かなくなった。言葉が出ない。手足がしびれる。視界が揺れる――。

あの恐怖を、もう二度と味わいたくない。

そう思っている方も多いのではないでしょうか。

脳卒中は、命を脅かすだけでなく、後遺症や生活の質を大きく左右する病気です。

そして最も恐ろしいのは、 「一度なった人は、再発しやすい」 という事実。

でも希望があります。正しい知識と、日々の小さな習慣の積み重ねが、再発のリスクを大きく下げてくれるのです。

この記事では、「どうして再発しやすいのか?」「何をすればいいのか?」を、わかりやすくお伝えします。

再発予防は、これからの人生を守るための“備え”です。

今日からできること、ここから始めてみませんか?

高血圧とは?

高血圧(Hypertension)とは、 血管にかかる圧力(血圧)が慢性的に高い状態 です。

一般的に以下のように定義されます

分類 収縮期血圧(上) 拡張期血圧(下)
正常 120未満 80未満
高値血圧 120〜129 80未満
高血圧(1度) 130〜139 80〜89
高血圧(2度以上) 140以上 90以上

※ 日本高血圧学会ガイドライン(JSH 2019)より

高血圧と脳卒中の関係

脳卒中とは?

脳卒中は、脳の血管に異常が起こって神経細胞が損傷する病気の総称で、以下の3つに分かれます:

タイプ 原因 説明
脳梗塞 血管の詰まり 血液の流れが止まり、脳組織が壊死
脳出血 血管の破裂 高血圧で傷んだ血管が破れ、脳内に出血
くも膜下出血 動脈瘤の破裂 突然の激しい頭痛を伴い重症化しやすい

なぜ高血圧が脳卒中を引き起こすのか?

  1. 血管壁がダメージを受ける→ 血圧が高いと血管に 継続的な圧力 がかかり、硬くもろくなります(動脈硬化)
  2. 血栓ができやすくなる→ 脳梗塞のリスク増加
  3. 血管が破れやすくなる→ 脳出血の原因に

高血圧の人は、正常な血圧の人と比べて脳卒中のリスクが3〜5倍以上高いといわれています。

脳卒中を防ぐ高血圧対策

生活習慣の改善

  • 減塩(1日6g未満推奨)
  • 野菜・果物・魚中心の食事(DASH食など)
  • 定期的な運動(有酸素運動 週150分目安)
  • 節酒・禁煙
  • ストレス管理、十分な睡眠

薬物治療(医師の指導のもと)

  • 降圧薬(Ca拮抗薬、ARB、ACE阻害薬など)
  • 脳卒中歴がある場合は、抗血小板薬や抗凝固薬を併用すること

車椅子

✅ まとめ|再発予防は“自分を守る、もう一つの治療”です

ポイント 内容
脳卒中の再発 一度発症した人の約3割が5年以内に再発と言われています
予防の手段 血圧・血糖・脂質の管理、禁煙、減塩、薬の継続と生活改善
意識の持ち方 「治ったから終わり」ではなく、「今が再発を防ぐチャンス」

脳卒中の再発は、最初の発作よりも重くなることも少なくありません。

だからこそ、「今は元気だからこそできる予防」がとても重要です。

小さな努力の積み重ねが、次の10年、20年を穏やかに生きる力になります。

焦らず、あきらめず、今日から少しずつ始めていきましょう。

あなたのその一歩が、未来のあなた自身を守ってくれます。

当院では再発予防に向けた栄養プログラムも完備しております。

気になる方はお気軽にご相談くださいませ。

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