【対処法4選】すくみ足が起きた時にすべき対応 〜パーキンソン病〜
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
【すくみ足でお困りの方へ】パーキンソン病リハビリのプロが教える、“踏み出せない足”への対処法
こんにちは!
マヒリハの佐藤です。
パーキンソン病に関する情報は、インターネット上にも多く見られるようになりました。
当院でも、パーキンソン病の基本情報を【認定理学療法士監修】でまとめていますので、まだ読まれていない方は、ぜひそちらもご覧ください!
さて今回は、そんなパーキンソン病の運動症状の中でも、「歩こうとしているのに足が出ない」という、
多くの方が悩む症状“すくみ足”について、深掘りしていきたいと思います。
すくみ足ってどんな症状?
“すくみ足”とは、歩こうという意思はあるのに、足がスムーズに前に出ない状態を指します。
医学的には、
> 「歩行の意思があるにもかかわらず、前方への効率的な移動が困難となる一時的な運動停止現象」
> とされています。
これは単に歩きにくいだけでなく、
転倒リスクの増加
外出機会の減少
生活の質(QOL)の低下
といった問題につながるため、しっかりと理解と対策が必要です。
すくみ足が起こりやすい“場面”を知る
すくみ足は、特定の場面で起こりやすい傾向があります。
例えば以下のような時です:
歩き始めの瞬間
方向転換のとき
狭い通路を歩くとき
目標物の手前に来たとき(椅子・ベッドなど)
考え事をしながら歩くとき(二重課題)
これらはすくみ足の“トリガー”とも言えます。
「出やすい場面を知っておく」こと自体が、すくみ足の予防につながるのです。
すぐに実践できる“対処法”まとめ
では、すくみ足に対して、どんな工夫ができるのでしょうか?
以下はすぐに生活に取り入れられる具体的な方法です。
合図を使う
ご本人やご家族が声を出して「いち、に!いち、に!」とリズムを刻むことで、足を動かしやすくなります。
視覚的な目印を使う
地面にテープや線を引き、「それをまたぐように」踏み出すことで、きっかけが生まれます。
歩行スペースを確保する
部屋の中の物を整理して、歩行時の“圧迫感”を減らしましょう。狭さはすくみ足の引き金になります。
向きを変える時は“大きく”回る
小回りで方向転換しようとすると、足が固まりやすくなります。意識的に大きく回りましょう。
すくみ足が悪化する“もう一つの要因”とは?
すくみ足は一見“脳”の問題に思えますが、実はそれだけではありません。
例えば、
猫背などの姿勢の崩れ
足の運びや重心移動のクセ
歩き方そのものの非効率
こうした体の使い方のクセや弱点が、すくみ足を助長しているケースも少なくありません。
つまり――
根本原因は“体そのものの使い方”にあるかもしれないということです。
“なぜ踏み出せないのか”を知ることが、踏み出す第一歩
市販の対処法だけでうまくいかない方。
すくみ足に悩みながら、誰にも相談できずにいる方。
そういった方は、一度専門家による検査・分析を受けてみてください。
当院では、認定理学療法士が姿勢・歩行・筋力・バランスなどを総合的に評価し、
「なぜ今の状態になっているのか」を一緒に紐解いていきます。
まとめ:すくみ足は“理解と対処”で変わる
すくみ足は、パーキンソン病の中でも生活の質に大きく影響する症状です。
でも、「出やすい場面を知ること」「簡単な対処法を取り入れること」、そして「専門家の力を借りること」で、きっと前向きな変化が起こせます。
焦らず、少しずつ。
踏み出しにくいその一歩を、私たちが一緒にサポートします。
「私のすくみ足、どうしてこんなに出るんだろう?」
> ――そんな疑問をお持ちの方は、ぜひ当院にご相談ください。
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