【脳卒中の方必見!!】 筋肉の硬さの正体とは!?
こんにちは!
マヒリハの佐藤です🌞
脳卒中になってから筋肉が固くなってしまった方も多いのではないでしょうか。
筋肉が固くなってしまう原因は大きく分けて2つあります。
そこで今回は、脳卒中後の筋肉の固さについて解説していきます。
【脳卒中 筋肉の硬さの正体とは!?】
脳卒中を発症した初期は筋緊張は低下し、筋肉が柔らく力が入らない身体状態になります。
しかし、経過とともに筋緊張が高まり筋肉に張りが戻ってきます。
この筋緊張が高まり始める事と同時に、筋緊張コントロールが難しくなり、筋肉の硬さが生じてきます。
筋肉の硬さは大きく分けて2つ原因があるとされています
①筋肉の短縮
②筋肉の筋緊張が高い
2つとも触れば硬いですが、原因は異なります。
筋肉の短縮とは??
短縮とは言葉の通り、筋肉が短く縮んでいる状態を表します。
筋肉は本来ゴムの様な性質で、伸びたり縮んだりします。
しかし、麻痺の影響などで動かしづらく、伸び縮みが少なくなると一定の長さに保たれます。
そして、筋肉が短縮し硬くなります。
この短縮を軽減させるためには、まずはリハビリで筋肉を活動させることが必要です。
筋肉の活動は求心性収縮、遠心性収縮があります。それぞれ縮む方向、伸びる方向に活動する筋収縮です
これは、どちらの収縮であっても筋肉を動かす、伸び縮みできる範囲を広げることを優先します。
動かせる範囲を広げるためにストレッチという選択もありますが、ストレッチは筋緊張を低下させてしまうので刺激量には注意しながら行う事が大切です。
また、筋肉の収縮が生じるのは意識的に使う時と無意識的に使う(立っているときや座っている)時があります。
この後者の活動、神経活動(無意識的な筋活動)を利用して筋活動を促していくことが大切です。
この活動は、重力や自身の体の重さなどで、体の筋肉が押されたり部位によっては引っ張られます。
その刺激に対して体は、筋肉の収縮で安定を保っています。
この作用を利用することで、力任せに伸ばしたり、痛みを感じることは極端に軽減します。
痛みを伴う刺激は、体が拒絶・防御しようとしてかえって筋肉が硬くなる場合もあるので細心の注意が必要です。
筋緊張とは!?
筋緊張とは体を安定、動かすために必要な筋肉の張りです。
寝ている姿勢(安静姿勢)では、体がベッド面に支えられているので全身の筋緊張は低下します。
筋緊張が低下するといっても完全に脱力して、筋肉の張りが全くない状態ではありません。
常に重力と支持面へ適応するために、必要最低限の筋緊張を保ちながら生活しています。
この必要最低限ということが重要で、ベッドに寝ていても手足や腰、首などの緊張がコントロールされずに筋緊張が高い場合もあります。
これが脳卒中による筋緊張コントロールの障害の1つです。
また、筋緊張は高すぎても、低すぎても姿勢や動作へ影響を及ぼします。
リハビリで目指すべき筋緊張の正常は、高緊張と低緊張をコントロールできることにあります。
筋緊張をコントロールできるためのリハビリは、ご自身の体や姿勢を無意識に感じ取れることが大切です。
自身の体の位置や長さといった感覚情報(無意識)がより正確に判断できることで、どの程度の緊張があれば姿勢を保てるのか、動かせるのかが認識できるようになります。
筋緊張に対してもストレッチが選択されることが多いですが、先ほどの短縮へのストレッチ以上に防御的な活動になりやすくより筋緊張を高める危険性があります。
寝ている姿勢であれば、背中や太ももの裏がベッド面にしっかりと接触して安定しているかなどを評価します。
ベッド面への接触が少なるなれば、不安定になるので必然的に筋緊張を高めて体を安定させようと活動してしまいます。
このような原理で座っている姿勢や立っている姿勢なども安定することで、必要最低限の筋緊張で体を動かすことが
できます。
また歩行時の内反や肘の曲がりなどを軽減することに繋がります。
まとめ
今回は筋肉の硬さを2つの要因から説明しました。
短縮、筋緊張ともにリハビリではストレッチが選択されやすいです。
しかし、脳・神経が拒絶せずに効果が持続するにはその背景にある原因へのアプローチが必要です。
体の硬さが気になる、動くと無意識に曲がってしまうなどの症状でお困りの際はマヒリハにぜひご相談ください。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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