【認定理学療法士が解説!】パーキンソン病の固縮について

こんにちは!

マヒリハの原田です!

今日はパーキンソン病の固縮についてお話しさせていただきます!

落ち込む高齢者

固縮とは?

パーキンソン病の症状は、運動に関するものや自律神経、精神的状態にかかわるものまで多岐に渡ります。

運動に関する症状は、体を動かす機能的なことの自由が奪われますので、日常の生活に大きな影響を与えます

固縮とは、運動に関する症状のうち簡単に述べると「筋肉が硬くなる」というものです。筋肉がこう着することにより、動きにくきうなってしまいます。

パーキンソン病は、いきなり症状が出るというわけではないので、とくに初期ですと気づかない方も多くあります。

表情

固縮の種類

固縮には大きく2種類あります。『鉛管様固縮(えんかんようこしゅく)』と『歯車様固縮(はぐるまようこしゅく)』というものがあり、パーキンソン病で多く見られるのは『歯車様固縮』です。

それぞれ解説していきます。

鉛管様固縮(えんかんようこしゅく)は、ひじやひざ、手首などの関節に持続的なこわばり、抵抗を感じる症状です。要は、動かすとずーっと抵抗感を感じながら動かすような形になります。

一方、歯車様固縮(はぐるまようこしゅく)は、関節の曲げ伸ばしにおいて抵抗の有無が場合によりまちまちであるのが特徴です。ガクガクと歯車が噛み合うようにな抵抗を感じることから、『歯車様』と言われています。

筋肉は動かさないと硬くなります。パーキンソン病では、身体をすんなり動かせないことや痛みを感じる方も多くいらっしゃいます。

その結果、体を動かさなくなり、さらに体や筋肉が固くなってしまうという悪循環に苛まれます

パーキンソン病のリハビリテーション

パーキンソン病のリハビリテーションは、薬物療法とならんで重要な治療法となります。

そのため、進行を少しでも遅らせるために、リハビリテーションを行う必要があります。

2016年に厚生労働省がまとめた指針によると、リハビリテーションは可能な運動のレベルに応じて毎日実施するのが望ましいと言われています。

特に、進行性の疾患であり、リハビリの質がその後のお体の状態を左右します。

歩ける時間を少しでも長くすることを目指すのであれば、リハビリは必要不可欠となります。

抱きつく親子

最後に

本日は固縮について説明させていただきました。

パーキンソン病は進行性の疾患であり、固縮も同じです。

そして、何もしなければどんどん体を蝕んでいきます。

そのため、早いうちからリハビリを継続して行うことで、パーキンソン病の進行を緩やかにすることができます。

あなたはリハビリを現在行っていますか?

どんなリハビリを行っていますか?

明確な答えが出てこなかった方は一度検査してみてはいかがでしょうか?

当院では認定理学療法士が検査及びリハビリを行っておりますのでお気軽にご相談ください!