通常の血圧管理と比較して、高い値が設定されていることが分かります。
脳梗塞急性期に血圧を高めに保つ理由
脳梗塞急性期に血圧を高めに保つ理由、それは、脳の血流が減少している状態であるため、血圧を下げることで脳のダメージが悪化する可能性があるからです。
脳や頚部(首)の血管に狭窄や閉塞を起こしていることも多く、血圧を下げることで新たな脳梗塞を起こしてしまう危険性があります。
多くの場合、安静にして痛みをコントロールし、脳浮腫の治療(利尿薬など)によって、血圧は自然に低下してきます。
脳梗塞の血圧管理は「家庭血圧」「24時間血圧」が重要
病院で血圧を測るだけでなく、自宅で決まった時間に血圧を測り記録する(血圧手帳)ことを先生に進めらたことがある方も多いと思います。
これは、血圧は一日の中でも変動が大きく、測る時間帯や状況によって値が大きく異なるためです。
病院で測ると血圧が高いが、自宅で測るとそうでもないという方を指して「白衣高血圧」という言葉があります。
白衣(医師)を見ると、緊張して血圧が高くなってしまう現象です。
一方で診察室では血圧は問題ないのに、家庭や職場では高くなってしまう方がいます。
これが「仮面高血圧」です。
家庭や職場でのストレスが原因のひとつと考えられています。
白衣高血圧や仮面高血圧のように、いつも血圧が高い(持続性高血圧)わけではなく、場面によって血圧が高くなっ
てしまう方を調査したところ、持続性高血圧の方よりも、むしろ死亡率が高かったという報告も多いです。
「病院で血圧を確認しているから」「家でいつも問題ない数値だから」と安心していると、実は危険が隠れているかも
しれません。
こまめな血圧測定を行い、自分の24時間血圧を把握することが重要です。
まとめ
血圧は低い方が良いと考える方も多いですが、間違った知識で過ごしていると脳梗塞の再発にも繋がります。
正しい知識を持って治療に臨むことが大切です!!