【認定理学療法士監修】パーキンソン病の固縮―「筋肉のブレーキ」が動きを縛るとき
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
【🧩 パーキンソン病の固縮】―「筋肉のブレーキ」が動きを縛るとき
こんにちは!
マヒリハの原田です。
今日は、パーキンソン病で多く見られる症状のひとつ、固縮(こしゅく)について掘り下げていきます。
「手足が思うように動かない」「動かすと重い」――実はこれ、筋肉そのものの問題だけではなく、脳からの信号と筋肉の関係性が変わることで生じるのです。
⚙ 固縮とは?
簡単に言えば 「筋肉がずっと硬く、動きに抵抗がある状態」。
パーキンソン病は少しずつ進行するため、初期には「疲れかな?」と見逃されがちです。
固縮が進むと…
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動きがぎこちなくなる
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手足を伸ばす・曲げるときに重さや抵抗を感じる
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動かさないことでさらに筋肉が固まる
こうした悪循環が、日常生活の自由を奪っていきます。
🔍 固縮の種類 ― 2つのパターン
パーキンソン病の固縮には代表的に 2種類 あります。
1) 鉛管様固縮(えんかんようこしゅく)
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まるで鉛のパイプを曲げようとするように、動かすとずっと抵抗感が続くタイプ。
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ひじやひざ、手首を動かすと「ずーっと重い」感覚。
2) 歯車様固縮(はぐるまようこしゅく)
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ガクガク、カチカチと歯車がかみ合うように、途切れ途切れに抵抗が出るタイプ。
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パーキンソン病で多く見られるのはこちら。
🌀 固縮がもたらす悪循環
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動かしにくい
↓ -
動かさない
↓ -
筋肉がさらに固くなる
↓ -
姿勢も崩れやすくなる
↓ -
転倒や痛みのリスクが上がる
「固縮 → 動かさない → もっと固まる」というループは、生活の質を一気に下げる引き金になります。
🏃♂️ パーキンソン病リハビリの役割
薬物療法と並び、リハビリは治療の両輪です。
厚生労働省の指針(2016年)でも、
👉 その人に合わせた運動を、毎日実施することが望ましい
とされています。
マヒリハが大切にしていること
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関節をやわらかく保つ運動
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リズムを利用した歩行訓練
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大きな動きを意識するエクササイズ
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呼吸・姿勢・声の出し方まで含めた全体的アプローチ
リハビリの質が、その後の歩ける時間・生活できる期間を決めると言っても過言ではありません。
🧭 マヒリハ流アドバイス
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「最近動きが重いな」と思ったら早めに検査を
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毎日の小さな運動習慣が大きな違いをつくる
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一人で抱え込まず、専門家と一緒に取り組むことが安心への近道
🔚 まとめ
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固縮=筋肉が硬くなり動きを縛る症状
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鉛管様・歯車様の2タイプがある
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放置すると悪循環でどんどん動けなくなる
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リハビリは薬と並ぶ「進行を遅らせる力」
あなたは今、どんなリハビリをしていますか?
もし「特にしていない」「自己流でよく分からない」と感じたら、ぜひ一度専門的な評価を受けてみてください。
マヒリハでは、認定理学療法士が検査とリハビリをオーダーメイドで設計します。
お気軽にご相談ください。
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