【認定理学療法士監修】脊髄損傷のリハビリの内容とは?(急性期編)

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

脊髄損傷の急性期リハビリとは?|命を守り、未来をつなぐ最初のステップ

こんにちは、脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉です🌱
本日は、「脊髄損傷の急性期リハビリ」について詳しくお話しします。

交通事故や転倒によって突然発症する脊髄損傷
その中でも「急性期」は命を守る大切な時期であり、回復の土台を作る最初のステップです。

急性期とは?

一般的に脊髄損傷の発症から約4〜8週間以内を「急性期」と呼びます。
この時期は、体の炎症や腫れが続き、神経のダメージが固定される前の不安定な状態です。

同時に、寝たきり状態が続くことで合併症(廃用症候群・肺炎・褥瘡など)が発生しやすい時期でもあります。

急性期リハビリの目的

急性期リハビリの最大の目的は、
命を守りながら、機能を失わせないこと」です。

そのために以下のような点が特に重要です:

  • 廃用症候群の予防(筋萎縮・関節拘縮・褥瘡)
  • 呼吸機能の維持(肺炎予防・呼吸訓練)
  • 循環動態の安定(起立性低血圧の予防)
  • 早期離床・精神的ケアによる自立支援の土台づくり

急性期に行う具体的なリハビリ内容

① 呼吸リハビリ(特に頸髄損傷に必須)

頸髄レベルの損傷(C1〜C5)では横隔膜麻痺により自力呼吸が難しくなることもあります。
呼吸器を使用している方でも、

  • 胸郭可動域訓練
  • 排痰補助(体位ドレナージ、咳介助)
  • 呼吸筋の筋トレ(吸気・呼気トレーニング)

などの呼吸リハビリを実施することで、肺炎リスクを大きく軽減できます。

② 関節可動域訓練(ROM訓練)

長期臥床での関節拘縮を防ぐために、全身の関節を毎日他動的に動かす訓練が必要です。
特に肩関節・股関節・足関節は早期からケアすることで、
将来の車椅子操作・立位保持の可能性が大きく変わります。

③ ポジショニングと褥瘡予防

ベッド上での正しい寝姿勢=ポジショニングは非常に重要です。
筋力が低下している急性期では、わずかなずれや圧が皮膚や筋肉の壊死=褥瘡につながるため、

  • 2時間ごとの体位変換
  • 適切なクッション選び
  • 体圧分散マットの使用
    を徹底する必要があります。

④ 離床の準備(端座位・起立訓練)

急性期でも、全身状態が安定していれば端座位保持の練習を開始します。
最初は頭がフラつくことも多く、血圧の変動や呼吸状態に注意を払いながら慎重に進めていきます。

この“座ること”ができるようになることで、
その後の食事・排泄・車椅子生活の第一歩が踏み出せます。

⑤ 精神的ケアと教育

脊髄損傷は予期せぬ形で生活が激変するため、精神的なショックや不安が非常に大きいです。
だからこそ、早期からリハビリスタッフや心理士と連携し、
「この先どうなるのか」「何ができるのか」
前向きに伝え、自立の意欲を引き出す関わりが欠かせません。

急性期リハビリのポイントまとめ

  • 命を守る安全第一の介入が基本
  • 早期離床と予防ケアが機能回復のカギ
  • 精神面の支えと希望を持たせる関わりが必須

当院のサポート体制

当院「マヒリハ」では、退院後の回復期・生活期リハビリはもちろん、
急性期で何をしておくべきかのアドバイスや家族支援にも力を入れています。

「今、どんなリハビリが必要か」「退院後、どうしたらいいか」
お悩みがあれば、ぜひお気軽にご相談ください😊

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