【認定理学療法士が解説!】脊髄損傷のリハビリについて
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
こんにちは!!
マヒリハの佐藤です🌞
皆さんは脊髄損傷という言葉を聞いたことはありますか?
言葉は知っていても実際にはどのような疾患かわからない方が多いと思います!
そこで今回は、脊髄損傷の原因や症状、そしてリハビリの重要性について詳しく解説していきます。
特に 『脊髄損傷のリハビリ』 に関心のある方に向けて、有益な情報を提供します。
脊髄損傷とは?
脳と体をつなぐ重要な神経である脊髄が損傷を受け、運動機能や感覚が失われる疾患です。
脊髄は背骨(脊椎)に保護されており、頭部から腰部まで伸びています。
損傷の部位によって、症状の重さが異なります。
損傷部位による影響
簡単にまとめますと以下の通りになります。
- 頸髄損傷(C1〜C8):四肢麻痺や呼吸困難を引き起こすことがある。
- 胸髄損傷(T1〜T12):体幹の機能障害が発生し、下肢麻痺が見られる。
- 腰髄損傷(L1〜L5):下肢の運動や排泄機能に影響を及ぼす。
- 仙髄損傷(S1〜S5):膀胱や直腸の機能障害を引き起こすことがある。
脊髄損傷の原因
主な原因として、以下のようなものが挙げられます。
- 交通事故:最も多い原因の一つ。高エネルギーの衝撃により脊髄が圧迫される。
- 転倒・転落:特に高齢者に多く、骨が脆くなることで軽微な外傷でも損傷する。
- スポーツ外傷:ラグビーや体操など、強い衝撃が加わるスポーツで発生しやすい。
- 労働災害:高所作業中の転落などが原因となる。
- 病気によるもの:腫瘍や脊髄炎などによって脊髄が損傷を受けるケースもある。
脊髄損傷の症状
症状は、損傷の程度や部位によって異なります。
1. 運動機能の障害
損傷の程度によって、 完全麻痺(全く動かない)と不全麻痺(部分的に動く)の2種類 に分類されます。
頸髄が損傷すると、首から下の運動機能が失われる可能性があり、胸髄や腰髄が損傷した場合は、下肢の麻痺が主な症状となります。
特に最近では、高齢者が転倒し不全麻痺になってしまうケースも多くみられます。
2. 感覚障害
触覚、痛覚、温度感覚が失われることがあります。
特に下肢の感覚がなくなると、床ずれ(褥瘡)を引き起こしやすくなります。
褥瘡になると、日常生活にも支障をきたします。
入院や手術しなければならないケースもあるため注意が必要です。
3. 排泄機能の障害
膀胱や直腸のコントロールが困難になり、排尿・排便障害が起こることがあります。
4. 呼吸機能の低下
頸髄の損傷が重度の場合、自発呼吸が難しくなり、人工呼吸器が必要になることがあります。
脊髄損傷のリハビリの重要性
脊髄損傷の治療には、手術や保存療法が行われますが、リハビリが非常に重要です。
適切なリハビリを行うことで、回復の可能性を最大限に引き出し、日常生活の質(QOL)を向上させることができます。
ここではリハビリの時期についてお伝えしていきます。
1. 急性期のリハビリ
損傷後すぐの時期には、安静を保ちながら早期にリハビリを開始します。
- 関節拘縮を防ぐためのストレッチ
- 筋力低下を防ぐための他動運動
- 呼吸リハビリ(特に頸髄損傷者)
2. 回復期のリハビリ
損傷の程度に応じて、以下のようなプログラムが実施されます。
- 歩行訓練:不全麻痺の方は歩行補助具を使用してリハビリを行う。
- 車椅子操作訓練:完全麻痺の場合は、車椅子の操作を習得する。
- 日常生活動作(ADL)訓練:食事、着替え、排泄などを自立できるように訓練。
3. 維持期のリハビリ
退院後もリハビリを継続することが重要です。
- 自主トレーニング:筋力維持のためのストレッチや軽運動。
- 福祉用具の活用:電動車椅子や住宅改修を行い、生活の質を向上。
- 社会復帰支援:就労支援や生活支援プログラムを活用する。
当院では入院し退院されて地域に戻られた方が来院されることが多くあります。
一方で、再発などにより再入・退院され、回復期と同じ時期に当たる方のリハビリを行うケースもあります。
あなたの行っているリハビリは間違っていませんか?
脊髄損傷などの疾患は、理学療法士や作業療法士であれば誰でもリハビリができるというわけではありません。
当院に来院される利用者様に話を伺うと、良くなるために行っているリハビリが、実はお体を悪くしてしまっているということもありました。
神経が関係してくると、それだけリハビリは複雑化します。
そういった点から、特に脊髄損傷などの方は、『専門的な知識や技術を持ち合わせている方からリハビリを受けること』をお勧めします。
その点、 当院では全国で1.4%しかいない『認定理学療法士』がリハビリプログラムや研修プログラムを監修しております。
安心して質の高いリハビリを受けることができます。
現在体験会も行っておりますので、お気軽にご相談くださいませ。
まとめ
脊髄損傷は、損傷の部位や程度によって症状が大きく異なります。
適切なリハビリを行うことで、身体機能を回復し、日常生活を改善することが可能です。特に、「脊髄損傷のリハビリ」という観点から、早期のリハビリ開始と継続的なトレーニングが重要です。
脊髄損傷のリハビリには、医療従事者のサポートとともに、本人や家族の努力も必要不可欠です。
専門医や理学療法士と相談しながら、最適なリハビリプランを作成し、少しでも快適な生活を送れるようにしましょう。
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