【認定理学療法士監修】🚶‍♀️歩くときの“意識”って、どうすればいいの?

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

🚶‍♀️歩くときの“意識”って、どうすればいいの?

こんにちは!
マヒリハの原田です🌞

リハビリをしていると、よくこんな質問をいただきます。

「先生、どんなことを意識して歩けばいいんですか?」

とても良い質問です✨
ですが、答えはひとつではありません。

なぜなら、“何をどうしたいのか”によって、
必要な意識不必要な意識が変わってくるからです。

今日は、そんな「歩行中の意識」について、少し深掘りしていきましょう。

🌱「意識」とは何か?

たとえば、誰かに「背中が曲がってるよ!」と声をかけられると、
一瞬ピンと背筋を伸ばしますよね。

でも、しばらくするとまた元の姿勢に戻ってしまう。

これはつまり、意識的な姿勢の維持は長続きしにくいということ。

歩行動作も、同じです。

リハビリ室では「歩く」という行為に強く意識を向けますが、
実際の生活では多くの場合、歩行は“目的を達成するための手段”です。

  • トイレに行くために歩く

  • 冷蔵庫まで飲み物を取りに行く

  • 洗濯物を取り込むためにベランダへ行く

つまり、私たちは普段“歩くために歩いている”わけではないのです。

だからこそ、退院後に「リハビリで言われたことをずっと意識しています!」という方も、
その意識が生活場面で負担になってしまうことがあります。

⚖️意識しすぎても、意識しなさすぎてもNG

実際の現場では、次のようなケースをよく見かけます。

  • 「踵から着くように言われたので、常に踵を意識してます!」

  • 「膝を伸ばすようにって言われたので、伸ばしながら歩いてます!」

とても努力されています👏
ですが、その“意識”が過剰になると、逆に動きの自由度を奪ってしまうことも。

たとえば、
「踵から着く」ことを意識しすぎて、
・地面を強く蹴りすぎてしまう
・膝が伸びすぎてバランスを崩す
・足の運びが遅くなり、トイレに間に合わない

といった問題が出ることがあります。

また逆に、「何も意識しない」ままだと、

  • 無意識のうちに足を引きずっている

  • 視線が下がって段差に気づかない

  • 同じ転倒パターンを繰り返す

というケースも見られます。

つまり、意識には“適量”があるのです。

落ち込む高齢者

🧠「常に同じ意識」ではなく「変化に合わせた意識」を

入院中やリハビリ初期に受けたアドバイスは、
その時点での身体機能に合ったものです。

しかし、身体の状態や生活スタイルは日々変化していきます。

  • 退院して歩く距離が増えた

  • 外出するようになって坂道や段差が増えた

  • 家事や買い物など、動作のバリエーションが広がった

このように環境が変われば、
当然、意識すべきポイントも変わっていきます。

そのため、「常に一定の意識を持つ」ことが目的ではなく、
その時々の状態に合わせて“意識を更新していく”ことが大切
です。

👣「踵から着く」って本当に正しいの?

多くの方がリハビリ室で一度は耳にしたことがあると思います。

「踵から着きましょう!」

これは、運動学的にも理にかなっています。
踵から着くことで、

  • 足関節がしなやかに動き、

  • 膝や股関節への衝撃が減り、

  • 安定した歩行リズムを作れる

というメリットがあります。

しかし、その本質は「踵で地面を感じる」ことにあり、
“常に踵から着かなければいけない”という意味ではありません。

たとえば、

  • 家の中の狭い通路

  • 雨で滑りやすい道

  • 急いでトイレに行く場面

では、踵着地よりも「安全でスムーズな歩行」が優先されます。
つまり、状況に応じた柔軟な意識が本当に大切なんです。

足

🤝マヒリハが大切にしていること

私たちマヒリハでは、
利用者さま一人ひとりの「これまでの経過」や「今の生活背景」をしっかり把握し、
その上で“今、何を意識すべきか”を一緒に整理していきます。

急性期→回復期→生活期と担当が変わる中で、
「何を信じていいかわからない」と感じている方も多いと思います。

だからこそ、マヒリハでは完全マンツーマンで、
あなたの歩き方の“これまで”と“これから”をつなぐリハビリを提供しています。

🌿まとめ

  • 「意識しすぎ」ても「意識しなさすぎ」ても歩行は安定しない

  • 状況や時期に応じて“意識のアップデート”が必要

  • 「踵から着く」は目的ではなく、動作の一つの手段

  • あなたの生活に合った意識づけを一緒に見つけていく

歩き方に「正解」はありません。
あるのは、“あなたにとって最適な歩き方”です。

もし、「意識しすぎて疲れる」「どう歩けばいいかわからない」など
お悩みがある方は、ぜひ一度マヒリハにご相談ください。

あなたの歩きが、もっと自然で心地よいものになるよう、
全力でサポートいたします🌿

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