知らないとマヒが強くなってしまうかも!脳梗塞後に知っててほしい半球間抑制って何??
こんにちは!マヒリハの佐藤です🌞
脳卒中の後遺症で、リハビリをしていても徐々にマヒが強くなってしまう方はいませんか?
それは、脳の機能の半球間抑制が原因かもしれません!
そこで今回は、半球間抑制について解説していきます。
半球間抑制って何??
人の脳は右と左とで分かれており、各々様々な働きがあります。
しかし、お互いの半球は情報のやり取りを行ったり、抑制したりしています。これを半球間抑制と言います。
また、体の仕組みとしては、左側からの感覚は右の大脳へ右側からの感覚は左の大脳へと伝えられます。
そのため、右脳の脳梗塞などでは左側に麻痺やその他の障害を認める仕組みとなっています。
しかし、左右の大脳は脳梁(左右の脳をつなぐところ)を介して情報の処理や運動出力を円滑に行うために、相互抑
制を行います(半球間抑制)。
つまり、右脳が活性化すると左脳を抑制し、左脳が活性化すると右脳を抑制する仕組みとなっています。
脳梗塞後遺症の場合
脳梗塞などの脳損傷によりどちらかの脳の活動性が落ちると、この半球間抑制のバランスが崩れ、非損傷側の活動性
が高まります。
また、後遺症(麻痺や感覚障害)の影響によりバランス能力が低下し、非麻痺側の上肢でバランスをとることが多く
なります。
さらに、麻痺側では動作に時間がかかったり、うまくいかないことが多くなります。そのため、日常生活でも麻痺側
の使用頻度が減り、非麻痺側の活動が増え、損傷側の大脳半球への抑制はより強まってしまいます。
非麻痺側を過剰に使用することで、(損傷側の脳の活動が抑制されてしまう)麻痺側回復の2次的な阻害因子となる恐
れがあります。
学習性不使用
脳梗塞後遺症により麻痺側の使用頻度が少なくなります。
そのため、使用しない状態が定着し、使用しないことを学んでしまう現象を学習性不使用と言います。
麻痺側の使用が減ると、脳が勝手に麻痺側の機能がいらないと判断してしまいます。
麻痺側の運動の指令を出すところが小さくなり、機能低下をより進める可能性もあります。
まとめ
半球間抑制とは左右の大脳半球がお互いに抑制しあうことをいいます。
しかし、脳梗塞・脳出血を発症した方は、麻痺側の使用頻度が減り、非麻痺側の使用頻度が増えます。
そのため、より麻痺側(損傷側の脳)の抑制は強まり、麻痺の改善を妨げます。
さらに、麻痺により麻痺側を使用しない状態が定着し、学習性不使用となると、半球間抑制のバランスが崩れると共
に、麻痺側の感覚入力頻度が減少し、機能低下をより進める可能性があります。
リハビリの中で麻痺側を使用していくことは大切なことですが、日常生活の中に落とし込み、麻痺側を使用していく
ことが麻痺の改善には必要とされています。
麻痺の改善には専門家にみてもらい、積極的なリハビリを行うことが大切です。何かお困りのことがございましたら
1度マヒリハへご体験ください。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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