【脳梗塞リハビリ】冬は麻痺側が固くなる!?その解決法とは!?
「夏、秋と順調に来ていたのに、冬になり思うように手足が動かなくなってしまった。」
「寒くなるにつれて、麻痺側が冷たくなり、筋肉が硬くなってしまっているような気がする。」
冬の気温低下に伴い麻痺の後遺症による筋緊張に悩まされることがありませんか?
これは、気温が低くなると、麻痺側の緊張が強まるメカニズムが証明されております!!
まだまだ暑さは続きますが、いよいよ秋になり、冬が近づいてきました。
後遺症による麻痺側の筋緊張とは?
❍痙性について詳しくはこちら
言葉の通り、前者は麻痺により筋肉が弛緩し、力が入りづらい状態を指します。
また、後者の痙性麻痺は、脳卒中により持続的に筋収縮が起こり、筋緊張が高い状態を言います。
この痙性などの、脳の神経障害は、持続的に筋肉が収縮するように神経伝達されており、服薬による薬物療法や、リハビリによって改善させる運動療法、電気刺激なども含まれる物理療法が対処方として挙げられます。
さらに、この物理療法の中には、温熱療法が含まれ、麻痺側を温めることで、筋緊張を緩和する効果が証明されています。
冬季に筋緊張は高くなる?
これは、麻痺の後遺症をお持ちの方は、経験したことがあるかも知れません。
また、日により麻痺側の筋緊張の状態が変わる、特に冬は硬くなってしまうといった経験はありませんか。
逆に、温かいお湯につかり、筋緊張が高い部分を温めることで、筋肉がほぐれる感覚がありませんか。
これは、実際に筋緊張が緩和されるメカニズムとして証明されています。
先ほど述べた痙性といった筋緊張は、脳卒中により脳の神経路が障害され、筋肉が持続的に収縮するように持続的に指令がだされている状態です。
さらに、温かい物や、温水に浸かることで、持続的な収縮指令を弱め、筋緊張を緩和する働きがあります。
また、筋緊張の状態は、外気温に非常に左右されやすく、冬季は痙性麻痺をお持ちの方は、歩きづらさや、動作のしづらさが特にみられることが多いです。
リハビリの過程では、なるべく筋緊張を落とした状態で行いところですが、冬季は通常よりも筋緊張が高い状態からリハビリを行うため、苦労されるが方が多いです。
しかし、筋緊張をコントロールするには、いくつか大切なポイントがあるので、次に述べていきます。
冬季の筋緊張、克服方法ベスト4
1. 体を温める
すごく初歩的なことですが、身体を温める方法や、その後に出来ることがたくさんあります。
そのため、硬くなった筋肉を少しでも動かす。そして温かくなってから、ストレッチングで柔軟性を高めることが、悪循環から抜け出すコツです。
2. 相反抑制
先ほども述べた、麻痺の筋緊張は持続的に収縮が指令として送られています。
また、指や腕、膝や足首に硬さがある場合は、反対方向へ多く動かすことで、筋緊張を緩和することができます。
これは、相反抑制と呼ばれ、筋緊張が起こっている反対の動きをすることで、緊張が和らぐ機序を利用した、有効な方法です。
さらに、膝が伸び、足首も伸び切りやすい場合は、装具を装着し、立ち上がり動作などで、筋緊張をコントロールしてみて下さい。
肘や肩が曲がり固まりやすい場合は、肘を伸ばす運動と、肩を真っ直ぐ挙上する動作を入念に行ってみて下さい。
必ず動作を始める前に、準備運動として相反抑制を行うと、格段と筋緊張が落ちる感覚を味わえると思います。
相反抑制が上手く行えず、動かすことが難しい場合は、下の手段があります。
3.電気刺激
よく低周波治療器を、耳にしたことはありませんか。
電気刺激でも、周波によっては逆に筋収縮を強く起こすこともできますが、低い周波数では、筋緊張を緩和させる働きがあります。
低周波と呼ばれるものですが、麻痺の筋緊張に対しても、緩和させる働きがあるため、動作を行う前に痙性に筋緊張を抑えることで、本来の正しい動作へ導くことが可能です。
4.装具による抑制
筋緊張を抑える方法として、手や足の装具が挙げられます。
まとめ
冬は、筋緊張が高くなりやすい季節です。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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