麻痺していない方の手足を使いすぎるとマヒの回復が遅れる!?半球抑制とは?

こんにちは!!

マヒリハの佐藤です。

今日は「半球間抑制(はんきゅうかんよくせい)」について解説していきます!

半球抑制とは?

麻痺していない手足で頑張れば頑張るほど、麻痺した手足の回復を妨げるということです。

麻痺していない手で力強く手すりを引っ張って立ち上がったり歩いたりすると、麻痺した手足の回復を妨げてしまう

可能性がある、ということです。

生活していくためには、麻痺していない手足を使うことは大事だと思います。

しかし、あくまで「麻痺の回復」という観点のお話です。

リハビリでは「麻痺の回復」と「生活スタイル」のバランスを考えながらリハビリを進めています。

まず、右半身は左脳が、左半身は右脳が司っていることは、一般的にも知られていることかと思われます。

この右脳と左脳の間には連絡を取り合ってくれる働き(脳梁:のうりょう)があります。

この働きのおかげで右半身の情報と左半身の情報がごちゃ混ぜにならないように調整し合って(バランスを取って)くれているのです。

例えば、ダンベルカールで右腕の筋トレをしているときは右手に力が入って欲しいので、「左手に力が入れ」という信号が出たら困ると思います。

そうならないように左脳から右脳(左手)が抑制されます(「右」「左」がたくさん出てきてごちゃごちゃしちゃいますね。)

【右腕の筋力トレーニングのとき】

右腕:「左腕!俺が頑張っているときは邪魔しないでくれ。」

左腕:「わかったよ。代わりに私が頑張っているときは静かにしていてね。」

という状態になっています🌞

半身麻痺の方にも、これに似たことが起きていることってありませんか?

【棒を”力強く”引っ張って立ちあがるとき】

麻痺していない手足:「任せとけ、俺が頑張るからな。安心して見ていてくれ。」

麻痺した手足:「わかった静かにしておくね」

このような状態ですと、冒頭でお伝えした麻痺していない手足が頑張れば頑張るほど、麻痺した手足を頑張らせる信号が脳から降りなくなる

=麻痺した手足の回復を妨げてしまう

可能性があります!

まとめ

「あ、私(俺)麻痺していない手足ばっかり使っているわ」と思った方は、麻痺していない手足の使い方を変えると、麻痺した手足が動くようになる動かしやすくなるチャンスがあるかもしれません。

少しでも可能性があるなら試してみましょう!