【認定理学療法士監修】悪玉菌 ― 腸で起きる“静かな炎症”が、脳と血管を削っていく

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

【🧫 悪玉菌】 ― 腸で起きる“静かな炎症”が、脳と血管を削っていく

こんにちは!
マヒリハの岡田です。

「腸は第二の脳」なんて言われますが、悪玉菌が優位になると、その影響はお腹の不調だけに留まりません。
動脈硬化、血圧、血糖、気分の落ち込みまでじわじわと波及し、脳卒中の再発リスクにも関与してきます。
今日は“なぜ悪玉菌がダメなのか”を、リハビリ的視点で徹底解説します。

❗悪玉菌が増えると、身体で何が起きる?

1) 低レベル慢性炎症(“火種”が消えない)

悪玉菌がつくるエンドトキシン(LPS)などが腸壁を刺激。
→ 腸のバリア機能が乱れ、炎症物質が血流へ。
血管内皮がダメージを受け、動脈硬化が進みやすくなる。

2) 血管に不利な代謝物が増える

タンパク質や脂質が腸内で腐敗発酵すると、
アンモニア/硫化水素/p-クレゾール/二次胆汁酸などが増加。
→ 血管を傷つけ、“詰まりやすい・破れやすい”状態を後押し。

3) 凝固・血圧・血糖にも影響

悪玉優位だと、
血液が固まりやすい方向へ傾く
・腸‐自律神経の乱れで血圧が不安定
・インスリン抵抗性が進んで血糖が高めで推移
これらは再発予防の三大管理(血圧・血糖・脂質)の敵です。

4) 脳のコンディションも下げる

腸内炎症は脳‐腸軸を通ってメンタルや認知へ波及。
不安・意欲低下・睡眠の質の悪化は、リハビリの継続性を弱めます。

🌀 悪玉菌が増える“ありがちパターン”

  • 食物繊維が少なく、超加工食品が多い(揚げ物・スナック・甘い飲料)

  • 動物性脂質・赤身肉が多く、魚・豆・野菜が少ない

  • 食事の単調化・欠食(朝抜き→夜ドカ食い)

  • 慢性的な睡眠不足/ストレス

  • 抗生物質の乱用で腸内バランスが崩壊

  • 口腔ケア不足(口腔内の細菌が腸へ流入し炎症を助長)

🛠 マヒリハ流:悪玉優位を“善玉寄り”へひっくり返す設計図

A. 食事の組み立て(毎食の“型”を決める)

  • 発酵 × 食物繊維 × 良質タンパクの三位一体
    例:納豆 or ヨーグルト + サラダ/海藻/きのこ + 魚or大豆

  • ベジファースト(野菜→タンパク→主食の順)で血糖・炎症をゆるやかに

  • 主食は全粒粉・雑穀・そばなど“腸のエサ”になるものへ

B. “3種の繊維”で悪玉にエサを渡さない

  • 水溶性(海藻・オート麦・ごぼう):腸内でゲル化→善玉の大好物

  • 不溶性(葉物・きのこ):腸の蠕動UP→老廃物を外へ

  • レジスタントスターチ(冷や飯・冷製じゃがいも):短鎖脂肪酸を増やして炎症抑制

C. ローテーション発酵術(“いつも同じ”を避ける)

  • 納豆/味噌汁/キムチ/ヨーグルト/甘酒…
    週替わり・日替わりで菌の多様性を意識(多様性=安定)

D. 口腔‐腸ケアの二刀流

  • 毎食後の歯みがき + 就寝前フロス

  • よく噛む(唾液の抗菌作用&満腹中枢)

E. 動く腸をつくる

  • 食後10分の散歩(血糖急上昇と腸の停滞を防ぐ)

  • 150分の有酸素 + 毎日のNEAT(こまめに立つ・階段・家事)

🍱 1日の“悪玉リセット”モデル(例)

  • :無糖ヨーグルト + オートミール + きな粉 + バナナ

  • :そば + 海藻サラダ + 冷やしトマト + 豆腐

  • :素焼きナッツ or 甘酒少量

  • :焼き魚 or 厚揚げ + きのこたっぷり味噌汁 + 玄米小盛 + 温野菜

※ 抗凝固薬服用中の方は納豆・青汁などビタミンKに注意。
※ 腎機能・カリウム制限のある方は野菜量・果物を医療者と相談。

🧭 ありがち“落とし穴”をスマート回避

  • 単品麺 → 具だくさん(海藻・きのこ・野菜・卵)

  • 菓子パン → 全粒トースト + 卵 + サラダ

  • ジュース → 水・お茶・炭酸水

  • 夜ドカ食い → 夕方プロテイン or ヨーグルトで“先に鎮める”

🔚 まとめ(マヒリハ視点)

  • 悪玉菌優位=静かな炎症が続き、血管と脳に不利

  • 発酵 × 繊維 × 多様性 × 口腔ケア × ちょい運動が逆転の鍵

  • 腸から整えることは、再発予防の“見えないリハビリ”

  • 食事は治療。毎日の一口が、未来の一歩を変えます

「運動は頑張れているけど、食事は自信がない…」
そんな方こそ、腸からの作戦変更で体感が変わります。
マヒリハでは、リハビリ × 栄養 × 生活設計をセットで伴走します。
気になる方は、お気軽にご相談ください。

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