知っておくと脳梗塞の予防に役立つ!一過性脳虚血発作【TIA】って何?
こんにちは!
マヒリハの佐藤です。
皆さんは一過性脳虚血発作(TIA)という言葉を聞いたことがありますか?
一過性脳虚血発作(TIA)は脳梗塞が起こる前兆とも言われています。
そこで今回は、一過性脳虚血発作について解説していきます!!
一過性脳虚血発作、通称TIAとは?
一過性脳虚血発作(TIA)は、脳への血液供給が一時的に遮断されるために起こる脳機能障害で、症状は1時間以内に消失します。
・原因と症状は虚血性脳卒中(脳梗塞)と同じです。
・通常1時間以内に症状が消失します。そのため、発症後に脳損傷を残さない点で脳梗塞と異なります。
・脳卒中が起こるリスクを低下させるため、血栓をできにくくする薬が投与されるほか、ときに手術が行われます。
TIAは、脳梗塞が起こりそうだという警告です!
TIAを起こしたことがある人では、そうでない人と比べて、脳卒中が起こる可能性がかなり高くなっています。
脳卒中のリスクは、TIAの発生後24~48時間で最も高くなります。
つまり、TIAに気づき、原因を特定して治療できれば、脳卒中の予防に役立ちます!
一過性脳虚血発作(TIA)の原因
TIAと脳梗塞の原因はほとんど同じです。
血液のかたまり(血栓)や、動脈硬化によって生じた脂肪(つまりの原因)、心臓や(通常は首の)動脈の壁から剥がれて血流に乗って移動し(塞栓となり)、脳の動脈を詰まらせることで発生します。
危険因子!!
TIAの危険因子もまた、脳梗塞の危険因子と同じです。
それらの危険因子の中には、ある程度のコントロールや改善が可能なものがあります!
・コレステロール高値
・高血圧
・糖尿病
・喫煙
・肥満(特に腹部周りに過剰に脂肪がある場合)
・過度の飲酒
・運動不足
・不健康な食事(飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、カロリーの高い食事など)
・抑うつやその他の精神的ストレス
などがあります。
改善できない危険因子としては、以下のものがあります。
・過去に脳卒中を起こしたことがある
・男性である
・高齢である
・近親者に脳卒中を起こした人がいる
一過性脳虚血(TIA)の症状
TIAの症状は突然出現します。症状は脳梗塞と同じですが、一時的なもので、しばらくすると回復します。症状は通常、2~30分持続した後、完全に消失します。
TIAは1日に数回起こる場合もあれば、数年間に2~3回だけの場合もあります。
症状としては以下のものがあります。
・体の左右どちらか一方(顔面の半分、片方の腕または脚、体の片側全体など)に筋力低下または麻痺が生じる
・体の左右どちらか一方で感覚の消失または異常がみられる
・発話困難(話し方が不明瞭になるなど)
・錯乱が起こり、人の話を理解するのが困難になる
・かすみ目または視力の障害が(特に片方の眼に)生じる
・めまいや平衡感覚または協調運動の障害
すべて突然起こることが特徴です。
まとめ
TIAの発見、治療は脳梗塞の予防に大きく関係しています。
なにか普段と違う様子がみられたらまずは病院にかかることをおすすめします!
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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