【完全版】脊髄小脳変性症とは?原因・種類・症状・治療までわかるまとめブログ
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脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
こんにちは!マヒリハの岡田です💁♂️
今日は脊髄小脳変性症の概要をおまとめしてお届けしていきます!
「ふらつく」「話しにくい」「歩きにくい」――そんな症状の背後にある病気が、脊髄小脳変性症(SCD)です。
この病気は一見すると珍しいように思われがちですが、日本には4万人以上の患者さんがいるとされ、決して人ごとではありません。
多くの方が「難病」と聞くだけで身構えてしまいますが、知ることが理解と支援の第一歩です。
この記事では、専門用語を極力わかりやすく解説しながら、「SCDって結局どういう病気なのか?」を明らかにしていきます。
脊髄小脳変性症(SCD)とは?
名前の通り、「脊髄」と「小脳」に障害が起きる病気
- 「小脳」:バランスをとる、動作をなめらかにする
- 「脊髄」:運動や感覚の伝達路
これらが徐々に機能しなくなっていくことで、運動失調(ふらつき、呂律が回らないなど)といった症状が現れます。
SCDの分類|大きくは2つに分けられる
1. 遺伝性脊髄小脳変性症
親から遺伝子を受け継いで発症するタイプ。若い時期から症状が出ることもあります。
- 常染色体優性型(SCA):SCA1、SCA2、SCA3(マシャド・ジョセフ病)など
- 常染色体劣性型:フリードライヒ運動失調症、AOAなど
2. 散発性(非遺伝性)脊髄小脳変性症
家族歴がなく、後天的に発症するタイプ。
- 多系統萎縮症(MSA-C, MSA-P):日本では最も多い散発性SCD
- オリーブ橋小脳萎縮症(OPCA)
- 皮質性小脳萎縮症(CCA)
主な症状
症状 | 説明 |
---|---|
運動失調 | 歩行時のふらつき、手の震え |
構音障害 | 呂律が回らない、言葉が不明瞭に |
嚥下障害 | 飲み込みにくくなる |
自律神経障害 | 立ちくらみ、排尿障害(MSAに多い) |
※病型によって、現れ方や進行速度に違いがあります。
診断の流れ
- 神経内科での問診と診察
- MRI検査:小脳や脊髄の萎縮を確認
- 遺伝子検査(必要に応じて)
- 自律神経検査(MSAなどを疑う場合)
治療と向き合い方
根本治療は未確立
現在、病気そのものを止める薬はありませんが、希望はあります。
対症療法とリハビリが鍵
- 筋肉の緊張を和らげる薬(筋弛緩薬)
- ドパミン作動薬(MSA-Pなどに有効な場合あり)
- 作業療法、理学療法、言語療法
- 嚥下指導、栄養管理
社会的サポート
- 身体障害者手帳の取得
- 難病医療費助成制度
- 地域の支援センター・患者会(交流や情報共有の場)
これからの未来へ|研究と希望
脊髄小脳変性症に関しては、遺伝子治療や再生医療、RNA干渉技術などが世界中で研究されています。
「治らない病気」から「コントロール可能な病気」への転換期が、今まさに近づいています。
まとめ|一歩踏み出す勇気が、未来を変える
脊髄小脳変性症という言葉を初めて聞いたとき、多くの方が戸惑いや不安を感じると思います。
「治らない病気」と言われると、つい気持ちが沈んでしまうかもしれません。
でも、知ることで見えてくることがあります。
そして、理解することでできることが必ずあります。
この病気に正しく向き合うためには、 小さな行動の積み重ねがとても大切です 。
たとえば、
「少しでも体を動かしてみようかな」
「リハビリを受けてみようかな」
「一度、専門医に相談してみようかな」
そんな気持ちが芽生えたなら、それはもう 立派な第一歩 です。
病気と共に歩む人生は、決して孤独ではありません。医療も福祉も、そして私たち社会も、あなたのそばにあります。
前を向く気持ちが、日々の暮らしに少しずつ光を取り戻してくれるはずです。
これからも正しい知識と温かい支援が、多くの方の支えになりますように。
そして、あなた自身の「これから」が、安心と希望に満ちたものでありますように。
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