【認定理学療法士が解説!】 脳梗塞の治療方法「rt‐PA静注療法」とは!?

こんにちは!

マヒリハの原田です🌞

脳梗塞の治療方法は日々進化しています。

そこで今回は、脳梗塞の治療方法「rt‐PA」について解説していきます。

rt-PA静注療法とは?

rt-PA(遺伝子組み換え型組織プラスミノゲン・アクチベータ)は、血栓を溶かすための非常に強力な薬です。

この薬は、特に脳梗塞が起こった直後の治療に使われます。

脳梗塞とは、脳の血管が詰まって血流が止まり、脳の一部がダメージを受ける状態になっていることをいいます。

脳

使用されるタイミング

日本では、2005年からこの薬が使われ始めました。当初は脳梗塞が発症してから3時間以内の患者さんにしか使えませんでしたが、2012年からは4.5時間以内に延長されました。

つまり、発症してからできるだけ早く治療を始めることが大切です。

効果とリスク

rt-PA静注療法には、血栓を溶かすことで脳のダメージを減らす効果があります。

しかし、同時に出血のリスクも伴います。そのため、この治療が適用される基準が厳しく決められています。

発症から時間が経つにつれて、この治療の効果は少なくなり、逆に出血のリスクが高まります。

そのため、4.5時間以内でも、できるだけ早く治療を始めることが推奨されます。

治療の効果

海外の研究では、rt-PAを4.5時間以内に使った人の34%が、3ヶ月後に障害のない状態にまで回復したという結果があります。

一方、使わなかった人では28%が回復しています。死亡率は、rt-PAを使った人も使わなかった人も20%でした。

日本の全国調査(2005年~2007年)でも、rt-PAを使った人の33%が障害のない状態に回復し、死亡率は17%でした。

このように、rt-PA静注療法は早期に行うことで、脳梗塞のダメージを減らし、回復を助ける可能性がある治療法です。

まとめ

脳梗塞の治療は日々進化しています。

rt‐PA静注は早期に行うことで脳梗塞のダメージを減らすことに繋がります!