マヒリハの佐藤です🌞
今回は「手足を知覚する大切さ」を解説していきます。
「手足なら知ってるよ!」「なんだ馬鹿にして!」と思われる方も多いと思います。
ですが、「知覚」=「知っている」というわけではありません。
知覚とは
知覚とは、動物が外界からの刺激を感覚として自覚し、刺激の種類を意味づけすることである。
視覚、聴覚、嗅覚、味覚、体性感覚、平衡感覚など、それぞれの感覚情報をもとに、「熱い」「重い」「固い」などという自覚的な体験として再構成する処理である、と言われています。
つまり、ここでは手足で何かを触れたり、目で見て確認する、などの運動から通して、その感覚が、どのような感覚かを決定することが「知覚」なのです。
とても簡単に言い換えると、「自分で動いてどんな感覚か考える」ことで知覚が促されるのです。
知覚することのメリット
知覚をすることのメリットは、身体の動きが効率的に動くことができるようにアップデートすることができることです。
赤ちゃんなどはいろんなものを触って知覚し、見て知覚し、聞いて知覚し、食べて知覚し、嗅いで知覚します。
そうすることで今の何気ない生活を送ることができています。
人間の脳は知覚をすることで生活や運動を行いやすくする効果があるのです。
知覚が苦手
皆さん片麻痺になると手足が動きにくくなる方が多くいらっしゃいます。
片麻痺になると痺れや痛みなどの感覚障害や、動かそうとしても動きにくいなどの運動障害を患います。
そうすると、段々と良い方の手足を動かして行うことが増えて、麻痺側を使うことが減ってきます。
使うことが減ると知覚が減り、さらに身体が動きにくくなるという悪循環に陥ってしまいます。
そこで、悪循環を断ち切るためにできる方法を3つお伝えしていきます。
悪循環を断ち切る方法
それは
①自分の手足を視認する
②自分の手足を触る
③自分の手足を動かす
です!!
①自分の手足を視認する
人は目で見たものを脳は信じます。
自分の手足をしっかりと目で見て確認できることが大切です。
麻痺側の手足はしっかりと見てあげられてますか?
しばらく見ていないと、手足が変な方向へ曲がってしまっているかもしれません。
痛みや感覚が鈍い場合はこのようなことが多くあるので、まずはどこに手足があるか確認してみましょう。
生活の中では食事の際に手を机の上に乗せておくなども視界に入りやすいため、おすすめです。
②自分の手足を触って刺激を入れてあげる
自分の手足を触ることで皮膚への刺激が加わります。
この刺激が脳へと伝わり、私たちは手足を認知しています。
自分の手でさすってあげたり、タオルでこすってあげる。
そうして刺激を加えることで、どんどん自分の身体を認知していきます。
逆にこれが出来ていないと自分の手足がわからなくなっていってしまいます。
生活の中では足を揉みほぐしたり、手を洗う際に指の間までしっかりと洗うなどがおすすめです。
③自分の手足を動かしてあげる
麻痺側が動く方はなるべく動かしてあげましょう。
動かすことで麻痺側の手足を認知することが出来ます。
関節が固まるのを防ぐとともに、麻痺側の筋トレにもなります。
正しい動かし方ができない方はリハビリの先生や、ご家族の方に補助してもらいながら行うことをおすすめします。
日常生活の中では空いた時間に動かせる運動を行う。
その他にも、腕を伸ばしたり、肘の曲げ伸ばしができる方は上着を着る際に肘を伸ばすことが出来ます。
多くの片麻痺の方は腕が曲がったまま、片方の手で上着を着ます。
これを続けていると「服を着る時」は手を忘れて行う癖がついてしまいます。
④動かない場合は動く方で手助けする
手足が自分で動かせない方はもう一方の手足でアシストしてあげながら動かしてあげましょう。
動かすことで麻痺側の手足を認知するとともに、目で見て確認することで視覚的にも認知が出来ます。
動かす際には、アシストを100%ではなく、80%くらいで行う意識で行うと麻痺側の訓練になります。
まとめ
手足を知覚するには「自分で動いて、どんな感覚か考える」ことが大切です!!
悪循環を作らないためには
①自分の手足をしっかりと視認する(目で見る)
②自分の手足を触って刺激を入れてあげる
③自分の手足を動かしてあげる
④動かない場合は動く方で手助けしてあげる
が大切になってきます。
ぜひ皆様も大切な手足を忘れないようにチェックしながら生活をしましょう。
悪循環を断ち切ることで、できるようになることも増えてきます!
自分ではできない!
という方はリハビリの方などに聞いてみてくださいね。
当院でも自主トレなどをお伝えしているので、悪循環を断ち切りたい方はぜひお待ちしております!