【認定理学療法士監修】まだまだ伸びる。回復は続く。
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
🔥 まだまだ伸びる。回復は続く。
〜急性期・回復期・維持期の違いを知らないと、あなたのリハビリは半分しか効かない〜
こんにちは、マヒリハの原田です🌞
脳卒中のリハビリでよく耳にする「急性期」「回復期」「維持期」。でもその違いと、それぞれで何を目指すべきかをハッキリ理解している方は意外と少ないです。今回は、臨床現場で伝えている“分かりやすさ重視”の解説で、家族や利用者にもすぐ説明できるようにまとめます。デザインはいつものマヒリハ流で、読みやすく実践に結びつく内容にしてあります!
🧭 まず結論(忙しい人向け)
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急性期:発症直後〜数日〜2週間。命を守る段階・合併症対策が最優先。
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回復期:発症からおよそ3〜6か月(院内では最長180日)。機能回復の“伸びしろ”が最も大きい時期。
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維持期:回復期以降。回復のペースは緩やかになるが、生活の質を保ち、二次障害を予防するための継続ケアが重要。
→ 各期で目的・優先事項・支援の仕方が変わります。理解して行動すれば、時間と労力が有効に使えます。

🩺 3つの期のポイント(図解イメージで理解)
急性期(発症〜数日〜2週間)
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目的:生命維持、合併症予防(誤嚥、肺炎、血栓など)、早期評価
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リハビリ:ベッド上での体位管理、呼吸・嚥下評価、早期動作練習(安全第一)
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家族の役割:落ち着いて状況把握、情報共有
回復期(発症〜3〜6か月、病院では最大180日)
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目的:機能回復の最大化(動作再学習・筋力・歩行・ADLの獲得)
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リハビリ:集中的・多職種でのリハビリ(PT/OT/ST等)・訓練の頻度と強度が高い
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特徴:神経可塑性が比較的高く、短期間での改善が期待できる(だから集中投資する)
維持期(回復期以降、在宅や地域での生活)
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目的:得た機能を維持・向上、再発予防、生活の質(QOL)維持
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リハビリ:頻度は回復期より下がることが多いが、継続が鍵。外来/訪問/自主トレの組合せが中心
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課題:介護負担、サービス利用の調整、生活環境整備
🔧 維持期にフォーカス:やるべき“4つ”の柱(マヒリハ式)
維持期では次の4点に注力します。それぞれ理由と実践例を示します。
1) 運動療法(身体機能の維持・予防)
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目的:筋力維持、姿勢・バランス、歩行の安定化
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実践例:週3〜毎日の短時間歩行、椅子スクワット(補助あり)、立位バランス訓練
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コツ:量より頻度。短時間でも毎日続けることが効果的。
2) 認知機能トレーニング
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目的:高次脳機能のサポート(注意・記憶・実行機能)と精神面の安定
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実践例:日常の「やることリスト」作成、双方向の会話訓練、簡単な計算・記憶ゲーム
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コツ:難しすぎず、達成感を積み重ねること。
3) ADL(生活動作)練習
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目的:自立度の回復・維持、介助量の低減
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実践例:トイレ動作の自立練習、服薬管理の手順化、段差昇降の練習
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コツ:家での“本番”で実践→実際の環境で安全にできるように調整。
4) 予防(転倒・再発・合併症)
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目的:骨折や再発で大きく生活が後退するのを防ぐ
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実践例:家屋の段差解消、滑り止め、夜間照明、血圧管理、栄養管理(体重・筋力維持)
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コツ:環境改善は“即効性”が高く、まず取り組む価値あり。
🩺 維持期での医療フォローは必須
在宅や施設で過ごすと医療との接点が減りがち。以下は見逃しがちなポイントです。
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定期的な診察:薬の見直し(副作用や便秘、めまい等)、血圧・血糖管理
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リハの再評価:機能低下があれば外来リハや訪問リハを検討
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介護保険の活用:介護量や支援ニーズに応じて、外来・訪問・通所(デイ)を組合せ
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自費リハの選択肢:必要なら頻度を増やすために自費での継続を検討する価値あり

✅ 家族・患者さん向けチェックリスト(すぐ使える)
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発症からの期間を把握(急性期/回復期/維持期)✔
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回復期:できるだけ集中してリハを受ける(最大180日が目安)✔
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維持期:週1回の外来リハ or 月1回の評価+毎日の自主トレ✔
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家の中の危険箇所のチェック(段差・滑り・照明)✔
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血圧・薬・便秘・栄養の管理を定期的に確認✔
ケースで考える:実践プラン(例)
Aさん(発症8か月・在宅):
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目標:外出時の歩行安定とトイレ自立
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維持期プラン:週2回の訪問リハ(PT)+毎日20分の家トレ(立位バランス+歩行練習)+月1回の医師受診で薬の確認
Bさん(発症4か月・回復期病棟):
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目標:階段昇降の再獲得と自宅復帰
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回復期プラン:集中的PT/OT(毎日)+家屋評価→退院時に手すり・段差対策を完了
マヒリハからの一言
回復期は“伸びしろ”を最大化する時期、維持期は“暮らしを守る”時期。どちらも大切で、どちらか一方だけ頑張っても片手落ちになります。大切なのは時期に合わせた目的意識をチーム(医師・理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・ご家族)で共有することです。
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