【脳梗塞で起こる!?】筋肉がこわばるクローヌスと痙縮とは??
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
【脳梗塞後に足首がピクピク?】それ、クローヌスかもしれません|原因と対処法を解説!
こんにちは!マヒリハの原田です。
脳梗塞や脳出血の後に、「歩いていると足首が勝手にピクピク動く…」「立っているだけなのに膝がガクガクする…」といった症状に心当たりはありませんか?
それ、「クローヌス」という症状かもしれません。
「勝手に動くなんて怖い…」「良くなるの?」と不安に思う方も多いはず。そこで今回は、クローヌスの原因と対処法について、リハビリの専門家の視点からやさしく解説します。
クローヌスとは?足首がピクピク動いてしまう理由
クローヌスとは、足首や膝などの関節がリズミカルに勝手に動いてしまう現象のことです。ちょっとした刺激(触れる・伸ばすなど)をきっかけに、「ピク、ピク、ピク…」と連続的な動きが出てしまいます。
これは、脳や脊髄など中枢神経のダメージによって、運動のブレーキが効きづらくなり、筋肉が刺激に対して過剰に反応してしまう状態です。
クローヌスの背景にある「痙縮」とは?
クローヌスの根本には、「痙縮(けいしゅく)」という状態が関係しています。
▶痙縮とは?
脳梗塞や脳出血、脊髄損傷などの後遺症で、手足の筋肉が勝手にグーッと縮んでしまい、思うように動かせない状態です。
よくある痙縮の症状
・肘が曲がったままで伸びない
・指を握ったままで開きにくい
・足首が下向きに突っ張ってしまう(尖足)
・指先や足先がピクピク動く
これらの症状が重なると、歩行や日常動作に大きな支障をきたします。
クローヌスが起こる原因は?
クローヌスは、特に「筋肉が急に引っ張られたとき」に出やすくなります。
これは、筋肉や腱が「急に伸びた!」と誤って反応し、必要以上に収縮を繰り返すことで起こります。
よくクローヌスが起こるタイミング
・足首を曲げようとしたとき(背屈)
・立ち上がったとき
・歩いているとき
・ストレッチをしたとき
クローヌスの対処法5選
クローヌスをゼロにすることは難しい場合もありますが、日々のケアやリハビリで軽減させることは可能です。ここでは、リハビリの現場でも実践されている方法をご紹介します。
① ストレッチで筋肉の緊張をゆるめる
ストレッチは、クローヌスの主原因となる筋肉の緊張(特にふくらはぎなど)を和らげる効果があります。ただし、急激に伸ばさないことが大切です。
② 装具の活用で姿勢を安定させる
「尖足(つま先が下に突っ張る状態)」のような症状がある場合は、装具で足首を固定することでクローヌスが出にくくなります。
③ 座位や立位でのバランス改善
姿勢が不安定なまま動作を行うと、クローヌスが誘発されやすくなります。正しい重心とバランスのとれた姿勢を意識することで、筋肉への急な刺激を抑えることができます。
④ リラクゼーションや呼吸法を取り入れる
不安や緊張があると、筋肉も反応しやすくなります。深呼吸や軽いマッサージ、温熱療法などで、心身のリラックスを図ることも有効です。
⑤ 無理のない範囲での運動習慣
クローヌスがあるからといって運動を避けるのではなく、安全な範囲での運動を続けることが、結果的に筋緊張のコントロールにつながります。
注意:クローヌスを悪化させるストレッチや運動もある
実は、クローヌスを抑えようとするストレッチやリハビリが、逆に症状を強めてしまうケースもあります。
「良かれと思ってやっていたこと」が逆効果にならないよう、まずはリハビリ専門職(理学療法士・作業療法士)に相談し、お身体に合ったメニューを組んでもらいましょう。
まとめ|クローヌスとうまく付き合っていくために
クローヌスは、脳の障害によって起こる身体の反応のひとつです。放っておくと転倒のリスクが高まるだけでなく、日常生活の質も低下しかねません。
でも、正しく対処することで軽減できる可能性は十分にあります。
「最近、足の動きが気になるな…」「ストレッチでピクピクがひどくなったかも?」という方は、ぜひ一度、リハビリの専門家に相談してみてくださいね。
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