【脳梗塞で起こる!?】筋肉がこわばるクローヌスと痙縮とは??
こんにちは!マヒリハの佐藤です。
脳梗塞(脳出血)の方で、歩いている時や、何か動作を行っているときに足首が勝手に動いてしまうことことはないですか?この現象をクローヌスと言います。
そこで今回は、クローヌスの原因と対処法について解説していきます。
クローヌスとは?
足首や膝の関節などが、ほんの少しの刺激でピクピクとリズミカルに何度も動いてしまう現象のことを『クローヌス』と呼びます。
これは、腱や筋肉が引き伸ばされることにより(これを伸張刺激と言います)、運動の抑制が効かなくなり、脳(中枢)からの刺激に対し過度な反応をしてしまいます。
クローヌスがある場合は、上位運動ニューロン障害 (錐体外路障害)があるとされ、痙縮が原因で起こります。
痙縮とは?
脳卒中(脳梗塞・脳出血など)や頭部外傷・脊髄損傷・脳性まひなど、様々な中枢神経(脳や脊髄)障害の後遺症の一つに『痙縮』があります。
痙縮とは、麻痺が生じた手足の筋肉が強く収縮してしまうことを言います。
そのため、
- ひじが曲がってしまう
- 指を握ったまま開きにくい
- 足が足の裏側のほうに伸びる(尖足)
- 足の指が曲がってしまう
- 動かそうとすると勝手に手足がピクピク動いてしまう
などの症状が現れます。
痙縮の治療法
痙縮に対する治療は、一般的には、内服治療やリハビリテーションが行われます。また、ボツリヌス療法(ボトックス注射)などの注射や外科的治療もあります。
クローヌスが起きたときの対処法
クローヌスは屈筋群(関節を曲げる筋肉)の緊張が高くなってしまうことで起こります。
そのため、緊張している筋肉のストレッチにより、関節可動域の制限を改善することで日常生活を過ごしやすくします。
また、重力下(座っている姿勢や立っている姿勢)では上肢では屈筋群(曲げる筋肉)、下肢では伸筋群(伸ばす筋肉)の筋緊張が高くなってしまうことが多いと言われています。
クローヌスはこれらの筋緊張が亢進している筋が急激に伸長される刺激が加わった時に起こります。
そのために、下肢の強い痙縮により起こる尖足には装具などにより持続的にストレッチを行えるため、『装具の使用』が勧められています。
最後に
クローヌスは日常生活動作における動きの癖などが原因で強まることもあります。
また、日頃行っているストレッチや自主練習が、クローヌスを強めてしまっていることも少なくありません。
まずは、お体の何が原因で筋緊張が高まってしまているのかをしっかりとみてもらうことがおすすめです。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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