【パーキンソン病 オンオフ現象】突然体が動かしづらくなってしまう原因ってなんだろう?
こんにちは!
マヒリハの佐藤です🌞
パーキンソン病は、年齢をかさねるにつれてかかりやすくなるため、ご年配の方に多く見られる病気の1つです。
高齢化社会にともない、パーキンソン病になる方は、年々増える傾向にあります。
パーキンソン病の発症に深く関係しているドーパミンは、からだを動かすときに指令を伝える役割があるため、パーキンソン病になると運動にかかわる働きが悪くなる症状がおこります。
パーキンソン病のおもな症状は、からだの動きがスムーズにできなくなることで
・手がふるえる
・筋肉がこわばり、動作が遅くなってしまう
・からだのバランスが悪くなる
などがあります。
病状はゆっくりと進むため、治療を早いうちにはじめることによって、病気の進行をおさえて、症状をうまくコントロールすることができます。
パーキンソン病の治療は、少なくなったドーパミンをお薬でおぎない、症状をやわらげる薬物療法が中心となります。
オンオフ現象とは
症状が、お薬の効果でおさえられている状態のことをオン(ON)現象、反対にお薬の効果が見られない状態のことをオフ(OFF)現象といいます。
この現象が、突然スイッチが入ったり切れたりするかのように出てくる症状がオン・オフ(ON-OFF)現象です。
きちんとお薬を飲んでいるのに、パーキンソン病の症状が、突然スイッチが切れたかのようにあらわれたかと思うと、反対に急にスイッチが入ってからだがスムーズに動けるようになる現象です。
この原因は、「ウェアリング・オフ現象」と呼ばれるものが悪化した状態ではないかと考えられています。
ウェアリング・オフ現象とは、パーキンソン病の治療に使う代表的なお薬のL-ドパの効果がだんだんと短くなってしまい、お薬が効いている時間が短くなってしまう現象です。
また、この現象は、L-ドパのお薬を飲みはじめてから5年くらいになるとと約半分近くの方にあらわられる症状と言われています。
そのため、パーキンソン病のオンオフ現象の症状も、L-ドパのお薬を長いあいだ使って治療をしている方に多くみられます。
オンオフ現象の症状
パーキンソン病のオンオフ現象は、お薬を飲んだ時間に関係なく起こるため、予測することが大変難しい現象です。
症状が突然良くなったり悪くなったりするので、日常生活を送るうえで不便になることも多くなります。
オンオフ現象の症状は、パーキンソン病の症状が良くなっている状態(ON)と症状が急に悪くなる(OFF)の状態をくり返します。
症状がでるタイミングも前もってわからないので、1日に何度も起こることもあれば、まったくオンオフ現象が出ずに症状がおちついている状態が続くこともあり、逆に症状が悪い状態が続いてしまうこともあります。
具体的な症状としては、以下のようなことがあります。
・楽しく会話をしながら、食事をしていたにもかかわらず、突然表情がとぼしくなり、手足のふるえが出て、声が聞きとれないほど小さくなる
・うまく食べ物を飲みこめなくなる
・外出先で急に動けなくなってしまい、ころんでしまう
パーキンソン病のオンオフ現象の症状は、突然スイッチが変わるように起こるので、パーキンソン病でお困りの方や介護される方などにとっても、日常生活に大きな影響をおよぼしてしまうこともあります。
いつ起こるかわからない症状のために外出ができなくなるなど、生活のスタイルやリズムもくずれてしまい、お悩みの方も多くおられると思います。
予防と対策には、いろいろな方法があります。
それぞれ病状や症状がちがうので、ご自分にとってもっとも効果がある方法をさがすことが大切です。
①薬を調整する
パーキンソン病の治療にとって大切なお薬をうまく調整することで症状の改善が期待できることもあります。
量を最初から多量に使わないようにお薬の量に気をつけて調整する、飲むタイミングを変えるなどの方法があります。
また、お薬の種類を変えたり、別のお薬を追加する場合もありますが、お薬を調整するには、主治医とよく相談することが大切です。
普段のご自宅での症状を上手に主治医へお話しして、ご自分にあったお薬の量や種類を主治医に相談しながら見つけることが、症状の改善につながります。
②症状をよく観察する
パーキンソン病でお薬での治療が長くなってきたときには、お薬の効果や症状の起こり方に変化がないか、ご自分の症状をよく観察することも大切です。
パーキンソン病のオンオフ現象があらわれる前に、お薬の効果が短くなってきたと感じる時などは、主治医に早めに相談し対処するようにしましょう。
まとめ
パーキンソン病のオンオフ現象がどのようなものかを前もってわかっていると、突然症状が起こったときもあわてることなく対処することに役立ちます。
パーキンソン病の症状の1つであるオンオフ現象は、日常生活や社会生活に支障が起こるつらい症状です。
しかし、早め早めに対処することが、パーキンソン病のオンオフ現象の悪化の予防や症状の改善になります。
パーキンソン病は、症状がゆるやかに進むため、病気やお薬の治療とも長いおつきあいになります。
うまく症状をコントロールすることが、パーキンソン病の症状を改善することにつながります。
なにかわからないことがありましたら、主治医の先生やリハビリの先生に聞くことも大切です!
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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