【認定理学療法士監修】数字と文字が迷子になる?〜失算・失書について〜
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
🧠数字と文字が迷子になる?〜失算・失書について〜
こんにちは、マヒリハの岡田です🌞
突然ですが、もし「数字の意味が分からなくなった」とか「文字を書こうと思っても手が止まる」なんてことが起こったら、どう思いますか?
実は、脳卒中の後遺症の中に『失算』や『失書』といった、あまり耳慣れないけれど、とても大切な高次脳機能障害があるんです。
今回はこの “数字” や “文字” にまつわる不思議な障害について、唯一無二の視点でお届けしていきます。
📏失算(しっさん)とは?〜数字の感覚がふわふわする〜
失算とは、簡単に言えば「計算がうまくできなくなる障害」です。
例えば…
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「7+5は?」と聞かれてもピンとこない
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お金の計算が混乱してしまう
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数直線や時刻表が理解しにくい
など、数に関する理解や処理に難しさが出てきます。
そしてこれ、「ただの計算ミス」とは違うんです。
計算力というより、“数そのものの概念”があやふやになってしまっている状態なんですね。
👀よくある場面では…
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買い物でお釣りの計算ができず、財布を出すのが怖くなる
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時間配分ができず、約束に間に合わない
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リハビリ中に回数を数えるのが難しくなる
など、日常生活にも意外と影響してくるんです。
✍️失書(しっしょ)とは?〜文字を書こうとしても出てこない〜
失書とは、「書く能力が損なわれる障害」です。
でも、これがまた奥が深い。
・文字は読めるけど書けない
・漢字は書けないけどひらがなはOK
・文章を頭で考えても、手が動かない
といった具合に、“どの段階でつまずくか”は人によってさまざまなんです。
🧩失書のパターンはざっくり3つ
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運動性失書:書こうとしても手が思うように動かない
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感覚性失書:文字そのものが頭に浮かばない
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構成失書:文字のバランスや配置がおかしくなる(行からはみ出す など)
💡たとえば…
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住所や名前をうまく書けない
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書こうとすると別の言葉になってしまう
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書くこと自体がストレスになる
失語症や注意障害と一緒に出てくることも多いので、複合的な評価と支援が必要なんです。
🌱私たちにできること
失算・失書のような高次脳機能障害は、「本人も気づきにくい」うえに、「周囲にも伝わりづらい」ことが大きな特徴です。
でも、できない理由を知ることで、できる方法を探せるようになります。
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数字が難しければ、色や形で区別する方法もあります
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文字が難しければ、口頭や代替手段も使えます
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焦らず、怒らず、 「ちょっとだけ回り道してみる」 ことがリハビリの醍醐味です
📣最後に
失算・失書は、目に見える麻痺とは違って“見えない障害”。
でも、そのつまずきは、日常生活の中で確実にストレスや不安につながっています。
だからこそ、リハビリの現場では、「気づく」「認める」「支える」の3本柱が大事。
マヒリハでは、こうした高次脳機能障害にも丁寧に向き合い、個別性のあるアプローチでサポートしています。
「文字が書けないのがつらい」
「お金の計算に自信がない」
そんな時は、遠慮なくご相談ください。
失っても、工夫すれば取り戻せる。
それが“リハビリ”という希望の道です🌈
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