【脳卒中リハビリ!!】足が棒のように感じる理由と手足の長さが左右で異なるように感じる理由

こんにちは!

マヒリハの佐藤です🌞

よく、リハビリを介入していると、足が棒のようだとお話される方がいます。

また、左右の足の長さが違うような気がするとお話される方も多いです。

そこで今回は、足が棒のようになる、左右の足の長さが異なるように感じる理由を解説します!

感覚障害

感覚障害というと、触れた感覚や手足を動かしている感覚が障害されるイメージがあるかと思います。

その他にも麻痺側の手足の長さが短い、または長く感じるというものも感覚障害に含まれます。

感覚は主観的なもののため、原因を見極めるのは中々難しいです。

しかし、筋出力の仕方や筋肉の状態などである程度、予測することは出来ます。

手足を動かす際は手足の長さは無意識に脳が判断し動かしています。

この手足の長さの感覚、認識が非麻痺側と異なる場合にはどのような症状になるのか。

手足の長さに左右差を感じる理由

研究などでは、非麻痺側の手足が短く感じる方が多いというものもありますが、臨床上では麻痺側の手足が非麻痺側に比べて、短く感じる方が多い印象です。

この左右差は、筋肉のこわばりやつっぱりが、手足の長さへ影響していることが考えられます。

麻痺側を短く感じている方の多くが、筋肉のこわばりを伴っています。

また反対に、麻痺側の手足が長く感じる方では、つっぱりを伴っている場合が多いです。

私の経験上では、このつっぱり感は足が棒のように感じる、とお話される方が多いです。

筋肉のこわばりは主に手足を引き込む筋活動、あるいは同時収縮が見られるときに感じる方が多いと思います。

引き込む筋活動において上肢では、腕が上がらない、肘が伸ばしづらいなどの症状になります。

下肢は立ち上がりなどで、麻痺側の足部が浮きそうになる、仰向けになった際に足(股関節や膝関節)が伸びないなどの症状が当てはまります。

同時収縮とは?

関節運動を滑らかにコントロールするためには、関節を曲げ伸ばしする筋肉の活動が切り替わることが大切です。

 しかし、曲げ伸ばしする筋肉の2つが同時に活動してしまうのが同時収縮です!! 

同時収縮は静的な筋活動で、関節運動を起こすことが難しくなります。

この2つの症状がこわばりとなり、手足を短く感じさせてしまう原因になります。

足が棒のように感じる理由

足が棒のようになり、つっぱるような症状がある場合の多くは、上肢、下肢ともに関節を伸ばす方向へ力が入ってしまっていることが多いです。

この出力ということがポイントで実際に関節が伸展方向に動いている場合もありますが、一部の関節は曲がっている状態で伸ばす方向へ力が入っていることもあります。

こわばり、つっぱりともに関節の角度ではなく、力が入っている方向がどちらに向いているかで手足の長さの感じ方が変わります。

関節を曲げる、伸ばす、どちらにも力を入れない。

この3つがコントロールされることで、手足の長さを動かしながら無意識に脳が判断し感じています。

しかし、曲げる、伸ばすどちらかの力が強く持続的に出力されることで手足の長さが正確に捉えられずに手足の長さが違うように感じてしまうことがあります。

運動への影響

左右の上下肢で長さが違うと感じているという事は、その長さをコントロールする筋出力を脳がプログラムすることになります。

例として腕が短く感じている場合で説明していきます。

実際の腕の長さより、短く感じている場合、短く感じている腕を支えるだけの筋出力が脳でプログラムされます。

例として腕が短く感じている場合で説明していきます。

実際の腕の長さより、短く感じている場合、短く感じている腕を支えるだけの筋出力が脳でプログラムされます。

その結果、実際の腕は感覚よりも長いので支える力が不足して腕が挙がりづらくなります。

反対に長く感じている場合は、出力が強くなりすぎる方が多いです。

上下肢の長さや重さの感覚情報は、運動をプログラムする段階で予測的に判断しているので特に動き初めに出力不足、出力過多が目立ちます。

リハビリ方法

手足の長さに左右差を感じている患者様への介入では

・屈曲・伸展の切り替え

・筋緊張の高~低いへのコントロール

上記を促すことで改善することが多いです。

各関節をコントロールしている1つ1の筋肉の求心性と遠心性を切り替えつつ上下肢全体の出力方向を定めていきます。

また両手動作や非麻痺側で麻痺側をさするなどの左右での感覚の共有も有効とされています。

まとめ

手足の長さをどう感じているかは、感覚的な問題で外見上ではわかりません。

しかし長さが異なる症状はあります。

左右の上下肢の長さが違うという感覚は動作の妨げにもなります。

お悩みの方がいましたら、ぜひ専門家に相談することをお勧めします。

なにかわからないことやご不安なことがありましたら、お気軽にLINEから当院へご相談いただければと思います。

最後までお読みいただきありがとうございます😄

 

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

認定理学療法士認定証

ご予約はお電話、LINE、予約フォームからどうぞ

所在地 〒277-0871
千葉県柏市若柴226-42
中央144街区2 KOIL GARDEN 2F Google Map
受付時間 月、火、水、木、土9:30~18:30
電話番号 04-7197-5090
定休日 日、金、祝