【脳卒中リハビリ】反張膝をもっと詳しく解説!!
こんにちは!
マヒリハの佐藤です🌞
今回は、以前解説した反張膝についてより詳しく解説していきます!!
前回の記事はこちら
反張膝(Back Knee:バックニー)の一般的な原因
①反張膝の主な原因
・下腿を前傾できない:前脛骨筋の筋力低下、底屈筋の痙縮、足関節可動域制限など
・膝関節周囲筋の機能低下:膝関節周囲筋の機能低下
・体幹前傾姿勢(膝関節伸展モーメントの増加)
片麻痺患者では、麻痺による影響で膝を反張させ骨・靭帯性にロックして支持せざるを得ない方が多いです。
上記は、反張膝の原因の一部ですが、患者様の機能に応じて介入していく必要があります!
ただし、難しい点は、問題点は一つとは限らないことです。
一か所は装具などで物理的にサポートすることで課題を少なくして介入する必要があります。
一つ一つ問題点について解説していきます!!
①足部に対する下腿のコントロール
まず一つ目は、前脛骨筋の機能低下により、足部に対して脛骨を前傾に引っ張ってこれないことが問題となります。
次に、脳卒中患者では下腿三頭筋の痙縮を生じやすく、立脚初期に脛骨を後方に求心的に引っ張る力が働いてしまい、これも反張膝の原因となります。
遠心的な活動の獲得が求められます。
この足部が安定しないと、それより中枢側も不安定となり、機能を高めづらい印象です。
しかし、機能が高まるのを待つことも出来ませんので、装具などを用いて物理的にサポートしてしまうことも一つの解決・練習の手段となります。
②膝関節周囲筋の機能低下
大腿四頭筋の機能低下では、膝折れをしないように膝を反張させてロックして支持することがあります。
その際、体幹を前傾させてハムストリングスの近位部で代償している患者も多いです。
大腿直筋の過活動は反張膝ではありませんが、膝伸展位から緩められなくなるケースもあります。
立脚初期から中期で股関節の伸展(大殿筋やハムストリングス)が上手くできずに膝を伸展させて代償させるケースもあります。
③体幹前傾姿勢
体幹前傾位とすることで膝関節の伸展モーメントが増加し、結果的に反張膝になります。
簡単に説明すると、体が前のめりになると、運動学的に膝の伸展方向へ力が働きます。
そのため、反張膝になってしまいます。
まとめ
反張膝になる要因は1つでは無いことが多いです。
原因を考察し、適切なリハビリを行うことが改善への1歩になります。
なにかご不明なことや、不安なことがありましたら、お気軽に当院までご相談ください!
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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