【認定理学療法士監修】電気を流すリハビリって?電気刺激療法について解説!

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

⚡️電気を流すリハビリって?

こんにちは!マヒリハの原田です🌞

脳卒中のリハビリの中で、「電気を流すリハビリって何をしてるの?」「ビリビリして本当に効果あるの?」と質問を受けることがあります。

実はこの“電気刺激療法”、うまく使うと脳の再学習(神経のつなぎ直し)を促す、とても有効な手段なんです。
今回は、そんな電気刺激療法について、少し深掘りしていきます💡

電気刺激療法とは?

電気刺激療法とは、筋肉や神経に微弱な電気刺激を与えることで、神経や筋の働きを再び呼び覚ます治療法です。

脳卒中の後遺症(手足の麻痺や筋肉のつっぱり=痙縮など)に対して、世界的にも研究が進んでおり、
日本脳卒中学会の「脳卒中治療ガイドライン2021」でも、歩行障害や上肢機能障害、痙縮などに対して推奨されています。

つまり、「科学的に効果が証明されているリハビリ法」と言えます。

どんな効果があるの?

電気刺激は、ただ“筋肉を動かす”だけではありません。
本当の狙いは、脳と筋肉の間の神経回路を再び活性化させることにあります。

例えばこんなケース👇

👣 歩行障害
脳卒中後に「足が出づらい」「つまずきやすい」といった場合、
電気刺激を使うと「足首を上げる筋肉(前脛骨筋)」がタイミングよく動くようになり、歩行スピードが改善する報告があります。

🤲 上肢の運動障害
麻痺側の手指を伸ばすタイミングで電気刺激を与えると、
「動かそうとする意識」と「実際の筋収縮」がリンクし、脳の再学習を促すことができます。

💪 痙縮(つっぱり)
過剰に緊張した筋肉に対して電気を流すと、抑制がかかりやすくなり、
“力を抜く感覚”を取り戻すサポートになります。

電気刺激の種類と違い

マヒリハでは、症状や目的に応じて電気刺激を使い分けています。

種類 特徴 目的
FES(機能的電気刺激) 動作に合わせて筋肉を動かす 歩行・動作のサポート
NMES(神経筋電気刺激) 一定のリズムで筋肉を動かす 筋力維持・再教育
TENS(経皮的電気刺激) 持続的に電気を流す 痛み・緊張の緩和

特にFESは「動作の再現」が得意で、
“歩く時に足が上がる感覚”を脳に再び教え込むようなリハビリです。

マヒリハで大切にしていること

電気刺激そのものに「魔法のような効果」があるわけではありません。
重要なのは、「刺激 × 意識 × 実際の動き」を組み合わせることです。

たとえば、
「電気で動かされた手をただ眺める」のではなく、
「今、自分で手を開こうとしている」と意識することで、
脳の運動野がより強く反応し、回復が促されます。

この“意識と動きのリンク”を見極めるのが、私たち理学療法士の腕の見せどころです💪

まとめ

電気刺激療法は、
✔️ 神経と筋の再活性化
✔️ 痙縮の軽減
✔️ 動作の再学習
といった効果が期待できる、科学的根拠に基づいたリハビリ法です。

ただし、刺激の強さ・タイミング・部位選びを誤ると効果が半減してしまいます。
そのため、マヒリハではマンツーマンで個々の状態に合わせた設定と運動を組み合わせて行っています。

「リハビリを頑張っているのに、なかなか動きが変わらない」
そんなお悩みがあれば、ぜひ一度マヒリハにご相談ください🌿

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