【脳卒中リハビリ!!】脳の神経回復過程の秘密とは!?

こんにちは!!

マヒリハの佐藤です!

脳梗塞患者さんに、神経はどうやって回復するの?と聞かれることがあります。

脳卒中の方々には 神経可塑性(しんけいかそせい) という言葉があり、新しい神経ができることで回復に繋がります。

そこで今回は、神経可塑性について解説していきます!

はじめに

脳梗塞患者さんの中には自身の病気に対してとても勉強されている方がいて、「神経可塑性を信じてがんばる」と口にされる方もいます。

この神経可塑性とは脳梗塞患者さんの体が良くなっていく過程で脳神経におこる現象で、科学的根拠となります。

簡単にいうと、中枢神経系は損傷した部分はもとに戻りません。

しかし、新しいルートが作られる事で動作ができるようになります。

脳からの中枢神経が、脳梗塞や脳出血で一度壊れてしまうと、その後は再生しないとされています。(実際は海馬などの一部で再生することがわかっていますが、再生は機能回復には寄与していません)

運動などの機能回復に関係しているのは脳神経の可塑性です。

今回はその詳しいメカニズムではなく、「可塑性」という言葉について解説していきます!

可塑性という言葉ってどんな意味??

可塑性とは新しいルートができる事と説明されます。

しかし、可塑性意味を調べてみると、個体に外力を加えて変形させて、力を取り去ってももとに戻らない性質と記載されています。

要は形を変えたら元に戻らないという意味です。

この意味と新しいルートができるという事柄は繋がらない気もしますよね?

神経可塑性とは?

可塑性の反対語は弾性です。弾性は個体に外力を加えて形を変えるとそれがもとに戻ろうとする性質です。

運動療法を反復的に繰り返すことによって、神経系の可塑的な変化が起こります。

今まで反応していなかったところに神経の流れができるという変化です。

また、一度神経可塑性が起きると、運動をやめてもその機能が保持され、神経系の変化が維持しているという事です。

神経可塑性のほとんどは、シナプス伝達の効率変化となっています。

シナプスとは神経細胞と神経細胞をつないでいる部分になります。

ここでの伝達物質のやり取りがあるため、情報が伝わっていきます。

先文を言い換えると、新しいシナプスの伝達回路が出来上がり、それが持続されることを神経可塑性とい呼びます。

これが、脳梗塞患者さんの体がリハビリによって良くなる科学的根拠です。

これは、発症から6か月以上たっていても、動かしたことのないところを動かしたり、動かしたことのない動きを行う事で作られるといわれています。だから、発症何年でも良くなることは可能ということです!

明日からも、神経可塑性を作り上げるために、適切なリハビリを継続することが大切です!!

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

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