【認定理学療法士監修】その“お腹”が明日の脳を作る
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
🔥 その“お腹”が明日の脳を作る
〜片麻痺でもできる!肥満対策で脳卒中の再発リスクを下げる、マヒリハの実践ガイド〜
こんにちは、マヒリハの原田です🌞
脳梗塞・脳出血を経験すると「太りやすくなる」「体重が戻らない」と悩む方が多いです。今回は、片麻痺の方に特化して「なぜ太りやすいのか」「健康的に減らすには何をすればいいか」を、臨床現場の視点でわかりやすく、実践的にまとめました。再発予防につながる内容です — 一緒に取り組みましょう!
🧭 まず結論(忙しい人向け)
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片麻痺は「消費エネルギー↓+活動量↓」で太りやすい。
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太ると脳卒中の再発リスクが上がる(生活習慣病の悪化)。
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解決はシンプル:食事の質/食べ方 + 運動(特に大きな筋肉) を無理なく続けること。
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リハビリ的な工夫(片麻痺に合った運動、電気刺激、補助具)で安全に効果を出せます。
❓ 片麻痺だと太りやすい理由(シンプル図解)
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動けない → 日常の消費カロリーが減る
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筋肉量が落ちる → 基礎代謝が下がる
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退院後に好きなものを食べられる環境になり摂取が増える
結果:摂取 > 消費 → 体脂肪が増える
さらに、体幹(お腹・胴回り)に脂肪が付きやすく、代謝や血圧、糖代謝に悪影響を及ぼします。

📏 まずは現状把握(やるべきこと)
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BMI を計算(BMI = 体重(kg) ÷ 身長(m)²)。目安:BMI ≒ 22 が理想ゾーン。
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可能なら InBody 等で筋肉量(特に下肢・体幹)を測る。
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主治医に「運動/食事制限しても良いか」「腎機能・薬(抗凝固薬や利尿薬等)の注意点」を確認。
🍽 食事:やってほしい具体策(片麻痺でも続けやすい工夫)
1) 食事の間隔は約4〜5時間
長すぎず短すぎず。空腹が強すぎると次にドカ食いしやすい。
2) 食べる順番を変える(即効で効果あり)
野菜(食物繊維)→たんぱく質(魚・豆腐・肉)→炭水化物(ご飯)
血糖の急上昇を抑え、脂肪蓄積を防ぎます。
3) P・F・C バランス(無理のない目安)
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たんぱく質:13〜20%(筋肉の材料)
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脂質:20〜30%(良質脂は必要。だが過剰注意)
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炭水化物:50〜65%(全カロリーの半分程度)
※極端な糖質カットは筋量低下や体調不良を招くことがあるので注意。
4) 間食の「質」を工夫する
糖質ドカ食いを避け、どうしてもお腹が空いたらヨーグルト・ナッツ・ゆで卵などたんぱく質・食物繊維中心に。
5) 飲み物に注意
砂糖入り飲料・ジュースは見た目よりカロリー高め。水分補給はお茶や白湯で。薬と相性ある食品(例:納豆×抗凝固薬)は医師確認。

🏃♂️ 運動:片麻痺でもできる“燃える”戦略
基本方針:毎日少しずつ と 大きな筋肉を狙う
大筋群(大殿筋=お尻、大腿四頭筋=太もも)は消費カロリーを上げ、姿勢や歩行の改善にも直結します。
A:有酸素(脂肪燃焼+心肺)
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まずは 10分から開始 → 慣れたら30分/日を目標。
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方法:屋外歩行(安全第一)、屋内歩行、エアロバイク(片麻痺対応のもの)、水中歩行(負担少ない)。
B:無酸素(筋力・基礎代謝アップ)
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立ち上がり練習、スクワット(補助あり)、セラバンドを使った抵抗運動。
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推奨:週2〜3回、各部位2〜3セット(無理しない)。
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片麻痺の方は麻痺側も意図的に「使わせる」メニューを取り入れる。
C:片麻痺に特化した工夫
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両端支持での立位トレーニング(手すりなど)→ 安全に負荷を掛ける。
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片側ずつの筋トレ(麻痺側を少し多めに使う)で回復促進。
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NMES(神経筋電気刺激) を併用すると、筋収縮を促し筋量維持に有効なケースが多い。※医師・セラピストと相談を。
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装具や補助具(杖、装具)を上手に使って安全に活動量を上げる。

⚠️ リハ栄養学的な注意点
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腎機能が低い方は蛋白量の上げすぎに注意(主治医と相談)。
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抗凝固薬や他の内服薬と食べ物の相互作用を必ず確認(納豆・緑茶・玉露など)。
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急激なカロリー制限は筋肉量減→代謝低下→リバウンドのリスクあり。
🎯 実践プラン(初めの30日でできること)
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現状把握:BMIとInBody(できれば)を計測。主治医OKを取る。
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食事ルール決め:食事間隔4〜5時間、順序は野菜→たんぱく→炭水化物。間食は低糖質に。
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運動ルール決め:週5日、毎日10分有酸素+週2回の筋力(椅子スクワット等)。麻痺側を意図的に入れる。
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記録:食事記録+歩数or運動時間をノートに。月1回体重・ウエスト測定。
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フォロー:困ったらリハスタッフへ相談。薬や数値不安は医師へ。
✅ マヒリハからの一言
片麻痺があっても、「痩せられない」「動けない」は言い訳ではなく設計(設計=環境+方法)不足のことが多いです。小さな改善を積み重ねることで、疲れにくさや歩きやすさ、再発リスクの低下につながります。私たちは運動×栄養でその設計を一緒に作る専門家です。
では今日から「一口多めに野菜を取る」から始めましょう。マヒリハの原田でした🌿
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