【認定理学療法士が監修!!】維持期のリハビリの重要性とは!?

こんにちは!

マヒリハの佐藤です!

脳卒中後のリハビリで維持期や回復期という言葉を聞いたことがある方も多いと思います。

そこで今回は、回復期や維持期ってどのような違いがあるのかを説明していこうと思います!

急性期・回復期・維持期とは!?

脳卒中などの疾患を発症直後は急性期と言われますが、1~2週間ほどするとおおよその方達は症状が落ち着いてきます。

急性期でもリハビリは必要ですが、後遺症がある中でも自宅での生活ができるように体の動かし方や思考力の強化など心身共に低下してしまった能力の改善や動き方の再学習をすることを目的としている時期が回復期と言われています。

回復期は主に発症してから3~6か月とされており、病院などの医療機関では最長でも病気を発症した日を0日とし、そこから180日と設定されています。

この180日というのが、発症してから身体能力が大幅に回復する期間と言われており、それ以降は 回復に長期間要することが多い とされています。

そのため、病院では最長日とし、それ以降は在宅などでのリハビリをすることを推奨しています。

180日を過ぎても、リハビリを必要とする場合や退院してから生活をする期間を維持期と言います。

病院

維持期のリハビリの種類

維持期のリハビリでは以下の4点に注目しながら行われます。

運動療法

身体機能的な後遺症(麻痺や拘縮など)の改善に向けたリハビリを指します。

手足の動きの改善や歩行動作などの運動が中心となります。

その他にも、運動量の低下による体力や筋力の低下を防ぐためにも行う必要があります。

認知機能トレーニング

高次脳機能障害や脳卒中性認知機能低下などがある場合に行われます。

その他にも、脳卒中後にはうつ状態やそのほかの精神機能の低下も見られることがあるため、認知機能のトレーニングは必要になります。

ADL練習

日常生活動作(ADL)の練習を行います。

脳卒中の後遺症がある中で動作を行うことができない、できても努力性となってしまう場合は動作の円滑さを改善することで、ADL以外にもできることが増やせるようになります。

またトイレや食事、入浴などは介助が入ることにストレスを感じやすく、自立して行えることを希望する方も多くいらっしゃいます。

介助量を減らす、自立を目指すためにもADL動作練習は継続して行うことが大切です。

予防

脳卒中後の後遺症があるとバランスを崩しやすい、躓きやすいなど転倒しやすい状態になっていることが多く見られます

転倒し、骨折などのケガを負ってしまうと回復にも時間がかかってしまいます。

そのため、まずは転倒を防ぐためにもお家の中に段差がないか、滑りやすい場所がないかを確認し、必要に応じて環境を調整することが必要になります。

また、食事面や運動量などを調整することで、脳卒中の再発を防ぐことも大切な予防になります。

医療的なフォローアップの必要性

維持期のリハビリを行う上で、家庭内のみで行う上では限度があります。

介助を必要とする場合は家族の負担になってしまったり、介助されることに対してストレスとなってしまうこともあるため、定期的に介護士や看護師、理学療法士、作業療法士などの介入をしつつ、現状について医師の診断を受けることが大切になります。

特にリハビリを継続して行う場合には、介護保険では回復期に比べ時間や頻度が圧倒的に減少してしまいます。

 必要に応じて外来リハビリや自費リハビリなどの選択肢も検討していくことが大切です!!