脳卒中を簡単に説明!種類と症状の違い!

こんにちは!

マヒリハの佐藤です!

今回は、脳卒中の種類と症状について解説していきます。

脳梗塞

脳の血管が詰まる、狭まるといったことが原因で血流が悪くなり起こる疾患が脳梗塞です。

また、血管が詰まるというのは主に2つのパターンが考えられます。

脳梗塞のパターン

動脈硬化が進み血管が狭くなることが原因の脳梗塞

1つは、動脈硬化が進み血管が狭くなることが原因でおきる脳梗塞です。

その中で、首や脳の中の比較的太い動脈で起きる「アテローム血栓性脳梗塞」、脳の細い血管が詰まることで起きる「ラクナ梗塞」に分類することができます。

心臓の中に生じた血のかたまり(血栓)が脳の血管に詰まる脳梗塞

もう1つは、不整脈などが原因で心臓の中に生じた血のかたまり(血栓)が流れていき、脳の血管に詰まってしまう「心原性脳塞栓症」です。

また、これらのパターン以外にも、一時的に脳の血管が詰まるものの間もなく血流が再開したとされる一過性脳虚血発作もあります(この病気は脳梗塞の前兆ともされています)。

一過性脳虚血発作(TIA)につてはこちら

知っておくと脳梗塞の予防に役立つ!一過性脳虚血発作【TIA】って何?

脳梗塞の症状

症状に関しては、いずれのパターンであっても、視野が欠ける、顔が麻痺して口から水がこぼれる、舌が麻痺して呂律がまわらない、体の片側の手足が麻痺する、感覚がなくなる、眼が二重にみえるといったことがみられます。

これらの症状などから脳梗塞が疑われた場合、検査となります。

検査・診断

診断する方法としては脳MRIを用いるほか、心電図や血液検査も行います。

脳梗塞の治療

現在脳梗塞は、超急性期治療といって、発症後数時間以内であれば血栓を除去する治療法が確立しています。

また、脳梗塞を発症した後は再発を防ぐ目的で、適切な内服薬を選択するために通院加療を継続していただきます。

脳出血

脳内の細かい血管が破れてしまい出血している状態が脳出血です。

これは高血圧による血管壁へのダメージなどから血管の動脈硬化を招き、そのことで血管の壁がもろくなってしまっている脳血管が、さらに高血圧による強い圧力がかかり続けることで、その結果血管が破れてしまい脳内で出血を起こしてしまう疾患です。

脳から出血した血液はやがて大きくなると、脳の内部の圧力(脳圧)が高くなったり、血のかたまりが周囲の正常な脳細胞を圧迫したりします。

こうしたことが脳細胞のダメージとなり、麻痺や感覚障害などの後遺症を招くことが多いのです。

最悪の場合、意識障害、あるいは命にかかわることもあります。

脳出血の症状

主な症状ですが、頭痛、めまい、吐き気や嘔吐、片方の手足の麻痺やしびれなどがあります。

検査・診断

脳出血が疑われる場合は、頭部MRA(脳の血管をみる検査)、MRI、脳血管造影などの検査を行うことで、診断をつけます。

くも膜下出血

脳の血管は、くも膜という膜の下を通ります。

しかし、この血管に動脈瘤(こぶ)や動脈硬化が生じるようになると、血圧が上昇した際に破裂することがあります。

そして、破裂で出血した血液は、くも膜と脳のすき間に瞬く間に広がるようになります。

これが、くも膜下出血です。なお破裂の元となる動脈瘤は、先天的な血管異常や高血圧が原因で生じやすくなると言われています。

この動脈瘤は、一度出血してしまうと、短時間のうちに再出血する可能性もあるので、入院による絶対安静が必要となります。

くも膜下出血の症状

何の前触れもなく、突然の激しい頭痛、吐き気、嘔吐が起き、そのまま意識を失うことが多いです。

出血が少ない場合は意識が回復することもあります。

しかし、出血量が多い場合や、脳内に血液が流れ込んだような場合には、死に至ることや重篤な後遺症が残る可能性もあります。

検査・診断

検査については、CTを用いることが多いです。

ただし、CTで判別がつかない場合は、MRIや腰から注射針を刺して、脳脊髄液を抽出し、血液の混入があるかどうかを調べる腰椎穿刺なども行います。

また、上記のような脳卒中ではいわゆるリスクファクター(脳卒中を起こす危険性の高い病気や生活習慣)への対応が重要となります。

まとめ

脳卒中と言っても様々な症状があります。

まずは、脳卒中の予防のためにも生活習慣から見直すことが大切です。