【認定理学療法士監修】え、話を聞いてない!?実は「注意障害」かもしれません。

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

【認定理学療法士監修】え、話を聞いてない!?実は「注意障害」かもしれません。

こんにちは!
マヒリハの岡田です🌞

「同じ話を何度もしてしまう」
「すぐに気がそれる」
「一つのことに集中できない」

…これらの変化、「性格の問題」や「やる気のせい」だと思っていませんか?

実はそれ、「注意障害」という脳の働きの障害かもしれません。

今回は、注意障害の種類(配分性・転換性・持続性など)について、
リハビリ現場の視点から、わかりやすく解説していきます!

🧠 そもそも「注意障害」ってなに?

注意障害とは、「注意を向ける力」に関する脳の機能がうまく働かなくなってしまった状態のことです。

  • 目の前のことに集中できない

  • 会話の内容が頭に入ってこない

  • 周囲に注意が向きすぎて混乱する

…といった症状が見られます。

脳卒中や頭部外傷、認知症などが原因で起こることが多く、日常生活や仕事、対人関係に大きな影響を与えます。

🧠 注意って「1種類」じゃないんです!

実は、注意にはいくつかの“タイプ”があります。
それぞれの障害によって困る場面も違ってくるので、詳しく見てみましょう👇

① 【配分性注意】──「ながら作業」が苦手!

複数のことを同時にこなす力のことです。

たとえば…

  • 料理をしながら会話する

  • 車の運転中にナビを見る

  • テレビを観ながらメモを取る

など、“ながら”の動作がうまくできなくなります。

📌現場あるある:
「話しかけると包丁止まる」「同時に2つ頼むと混乱する」…実はこれ、配分性注意の障害かも。

② 【転換性注意】──「切り替え」が苦手!

ひとつのことから別のことに注意を移す力です。

たとえば…

  • 突然呼ばれても、すぐに対応できる

  • 話題が変わってもすぐついていける

という動作が苦手になります。

📌現場あるある:
「急に声をかけるとパニック」「複数の人と話すと疲れる」…注意の“スイッチ”が切り替えにくい状態です。

③ 【持続性注意】──「集中力」がもたない!

一定時間、ひとつのことに集中し続ける力のことです。

たとえば…

  • 書類を書き続ける

  • 作業を中断せずこなす

  • 映画や話を最後まで集中して聴く

といったことが難しくなります。

📌現場あるある:
「集中は5分が限界」「すぐにぼーっとする」…これは“疲れやすい”というより、持続性の注意障害です。

④ 【選択性注意】──「今、大事な情報」だけを選べない!

周囲の情報の中から“必要なものだけ”に注意を向ける力です。

たとえば…

  • 騒がしい中で会話に集中する

  • わかりにくい文章から要点を拾う

といった作業が困難に。

📌現場あるある:
「周りの音が全部気になる」「話の要点がつかめない」…情報の“フィルター”が効かなくなっています。

💡 注意障害があると、どんなことが起きる?

注意障害は、見た目ではなかなか分かりません。
だからこそ、本人も周囲も「気づかないまま生活がうまくいかない」ことがあります。

たとえば…

  • 話をちゃんと聞いてないように見える

  • 何度も同じことを質問する

  • 仕事や家事が中断ばかりで進まない

  • 周囲にイライラされることが増える

でもこれ、意識の問題ではなく「脳の特性」なんです。
本人だって「できないことが悔しい」と感じていることがほとんどです。

🏃‍♂️ 注意障害のリハビリってできるの?

はい、できます!

注意障害に対しては、リハビリの現場でさまざまなトレーニングが行われています。

✅ 具体的には…

  • パズルや計算などの課題反復

  • 音や視覚情報の中から選択して反応する練習

  • 実際の生活場面での“気づき”の訓練

  • 注意を向ける時間を少しずつ延ばす集中練習

さらに、環境調整(静かな部屋・スケジュール表・1つずつ指示)も非常に効果的です。

📣 最後に|「できない」じゃなく「工夫次第でできる」!

注意障害は、周囲の理解とちょっとした工夫でぐっと生活がしやすくなります。

🌱まとめポイント🌱

  • 注意には「配分性・転換性・持続性・選択性」などがある

  • 障害によって生活の困りごとはさまざま

  • 性格ではなく「脳の問題」であることを理解する

  • リハビリや環境調整で改善・サポートが可能

  • 本人が悪いのではなく、仕組みを変えることが大切!

「何度言ってもわからない」ではなく、
「今は“注意を向ける”力がうまくいかない時期なんだ」と気づけることが、最初の一歩です。

私たちマヒリハでは、認知・注意のリハビリにも力を入れています。
もし思い当たることがあれば、ぜひお気軽にご相談ください😊

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