【認定理学療法士監修】脳卒中後、運転できるの?~“ハンドルを握る前に”知ってほしいこと~
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
【脳卒中後、運転できるの?】~“ハンドルを握る前に”知ってほしいこと~
こんにちは!マヒリハの岡田です😊
退院後、患者さんやご家族からよくいただく質問のひとつ。
それが…
「脳卒中になったけど、また車の運転ってできるんですか?」
移動手段として、生活の自由を支えてくれていた“クルマ”。
できることなら、また運転して外出したい。
通院や買い物、趣味、仕事にだって復帰したい。
そのお気持ち、よくわかります。
でも――
運転は、自分と他人の命を預かる「高度な行為」でもあります。
だからこそ今回は、脳卒中後の運転再開についてのポイントと注意点をお伝えします💡
🧠 そもそも…脳卒中後に運転はできるの?
結論からお伝えすると…
✅ 運転の再開は可能です。
ただし、条件と医師の判断が必要です。
日本の道路交通法では、脳卒中(脳梗塞・脳出血など)を発症した場合、
一定期間の運転自粛と主治医の診断が求められます。
また、症状の程度や種類(意識障害・視野欠損・運動麻痺・注意障害など)によって、
運転の可否が大きく左右されます。
🚗 運転再開のチェックポイント
① 運動能力は?
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ブレーキやアクセルの踏み替えはスムーズか
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ハンドルを正確に握れるか
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片麻痺がある場合、福祉車両などの適応はあるか
② 視野・視力は大丈夫?
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視野欠損(特に左側)や、複視はないか
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信号や標識を認識できるか
③ 判断力・注意力は保たれているか?
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前後左右の確認ができるか
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とっさの判断が間に合うか
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ナビや標識を読み取れるか
これらはすべて「自動車を安全に操作できるか」を判断する大切な要素です。
🩺 医師による「運転再開の可否」判断とは?
運転を再開するには、まず主治医による診断書の提出が必要です。
特に「自動車運転に関する診断書」は以下のような内容を評価します。
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意識障害やけいれん発作の有無
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注意力・判断力の低下
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視覚・運動機能の回復程度
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薬の影響(眠気や判断力低下)など
また、必要に応じて「実車評価(ドライビングシミュレーター)」や「臨床心理士の評価」が行われることもあります。
🚨 再開を自己判断しての運転は、法律違反&重大事故につながるリスク大!
必ず主治医やリハビリスタッフに相談してください。
🛠️ 運転再開のためのリハビリもある!
実は、脳卒中後の運転を目指した「自動車運転リハビリ」という分野もあります。
具体的には…
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反応速度トレーニング
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視野検査・注意力の強化
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運転シミュレーターでの練習
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車椅子からの乗降練習
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福祉車両(ハンドルアクセル等)の評価と適応
これらは、リハビリテーション専門病院や認定施設で実施されており、
「安全に運転できるかどうか」の見極めにとても有効です。
👪 家族と一緒に考える「再スタート」
「また自分で運転できた!」
その喜びは、自立への大きな一歩です。
けれども、一番大切なのは“安全”。
だからこそ、運転再開のタイミングは…
-
医師の判断を最優先に
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客観的な評価をもとに
-
必ずご家族とも話し合ってから
決して焦らず、慎重に進めていきましょう。
🌸 まとめ|ハンドルの先にある「自由」へ、焦らず確実に
脳卒中からの運転再開は、
「もう一度、自分の人生のハンドルを取り戻す」ための挑戦です。
だからこそ、
医学的な根拠に基づいた判断と、適切なリハビリが必要なのです。
運転をあきらめることはありません。
でも、無理に再開することもおすすめできません。
あなたやご家族の安心・安全のために、
ぜひ専門職と一緒に「納得のいく選択」をしていきましょう🚘✨
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