【認定理学療法士監修】良かれと思って飲んでるスポーツドリンクが糖尿病・脳梗塞の引き金に?専門家が教える正しい飲み方
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脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
こんにちは!マヒリハ岡田です🌞
夏の暑い日、運動で汗を流した後、あるいは風邪で熱が出た時。「体に良いから」「水分補給のために」と、スポーツドリンクを飲む方は多いのではないでしょうか。
確かに、スポーツドリンクは失われた水分やミネラルを効率よく補給できる優れた飲み物です。
しかし、その一方で、その飲み方が、実はあなたの体を蝕み、気づかないうちに『糖尿病』、そしてその先にある『脳梗塞』のリスクを高めているとしたら…?
「健康のため」という思い込みが、かえって危険な状態を招いてしまうことがあります。
今回は、スポーツドリンクと糖尿病、そして脳梗塞の、意外と知られていない“危険な関係”について、リハビリの専門家の視点から詳しく解説していきます。
【トピック別解説】
トピック1:スポーツドリンクは「薬」にも「毒」にもなる?
まず大前提として、スポーツドリンクは『飲むべきタイミング』で飲めば、非常に有効な飲み物です。
その本来の目的は、激しい運動や多量の発汗によって失われた「水分」「ミネラル(塩分など)」「糖分(エネルギー)」を、体に素早く吸収させることにあります。
- 飲むと「薬」になる時:
- 長時間の運動や屋外での作業で、大量に汗をかいた時
- 高熱や下痢・嘔吐などで、食事ができず水分とエネルギー補給が必要な時
- 重度の熱中症対策が必要な時
このように、体から急激に水分とエネルギーが失われる“特別な状況”においては、スポーツドリンクはまさに命を繋ぐ「薬」のような役割を果たします。
しかし、問題は「飲む必要がない時」に飲んでしまうことです。
トピック2:危険な関係① スポーツドリンクと『糖尿病』
「のどが渇いたから、とりあえずスポーツドリンク」
この習慣、実は非常に危険です。なぜなら、スポーツドリンクには想像以上に多くの糖分が含まれているからです。
一般的な500mlのスポーツドリンクには、角砂糖にして約8〜10個分(約30〜40g)もの糖分が含まれています。
これを、特に汗もかいていない普段の生活でゴクゴクと飲み続けると、どうなるでしょうか?
- 血糖値の急上昇(血糖値スパイク)を招く
液体に含まれる糖分は、体への吸収が非常に速く、血糖値を急激に跳ね上げます。これを繰り返していると、血糖値を下げるために働く『インスリン』というホルモンを分泌する膵臓が疲弊し、やがて糖尿病の発症に繋がります。
- 『ペットボトル症候群』の危険性
のどが渇く → 甘いスポーツドリンクを飲む → 血糖値がさらに上がり、体の水分が尿として排出される → さらにのどが渇く…
この“負のスパイラル”に陥ってしまうのが、通称『ペットボトル症候群』(ソフトドリンク・ケトーシス)です。重症化すると、意識障害などを引き起こすこともある危険な状態です。
何気なく飲んでいる一本が、知らず知らずのうちにあなたを糖尿病へと近づけている可能性があるのです。
トピック3:危険な関係② 糖尿病から『脳梗塞』へ
そして、話はここで終わりません。糖尿病になってしまうと、その先には『脳梗塞』という、さらに深刻な病気のリスクが待ち構えています。
- 高血糖で血液がドロドロに → 血管が詰まる!
糖尿病で血糖値が高い状態が続くと、血液は粘度を増し、ドロドロになります。これにより血の塊(血栓)ができやすくなり、脳の細い血管を詰まらせてしまう「脳梗塞」のリスクが格段に高まります。
- 動脈硬化が進行 → 血管がもろくなる!
高血糖は、血管の壁を傷つけ、硬くもろくする「動脈硬化」を強力に進行させます。これにより、血管が詰まったり、破れたり(脳出血)しやすくなります。
つまり、
『スポーツドリンクの飲みすぎ』 → 『糖尿病のリスクUP』 → 『脳梗塞のリスクUP』
という、恐ろしい負の連鎖が成り立ってしまうのです。
トピック4:専門家が教える!スポーツドリンクとの賢い付き合い方
では、私たちはスポーツドリンクとどう付き合っていけば良いのでしょうか。答えはシンプルです。『飲む時と飲まない時を、正しく使い分ける』ことです。
- 飲むべきタイミングは?
→ 「大量の汗をかいた時」だけ、と覚えましょう。
具体的には、1時間を超えるような激しい運動や、炎天下での長時間の作業時などです。
- 日常的な水分補給の基本は?
→ 基本は「水」または「麦茶」です。
カフェインや糖分の入っていない飲み物が最適です。「のどが渇いた」と感じる前に、コップ1杯程度の量を、1〜2時間おきにこまめに飲むのが理想的です。
- どうしても甘いものが飲みたい時は?
→ スポーツドリンクを水で半分程度に薄めて飲む、一度にがぶ飲みせずチビチビ飲む、などの工夫で、血糖値の急上昇を少しでも緩やかにすることができます。
【まとめ】
今回は、身近なスポーツドリンクに隠された、糖尿病と脳梗監視のリスクについて解説しました。
「体に良い」というイメージが強い飲み物だからこそ、その糖分の多さが見過ごされがちです。大切なのは、飲むべき「特別な状況」と、普段の「日常」とをしっかりと区別すること。
日常の水分補給は「水・お茶」、大量の汗をかいた時のエネルギー補給が「スポーツドリンク」この賢い使い分けが、あなたの未来の健康を守り、糖尿病や脳梗塞といった深刻な病気からあなたを遠ざけてくれます。
マヒリハでは、脳卒中後の再発予防のための運動指導はもちろん、こうした日々の食事や水分補給に関する生活習慣のアドバイスも、専門的な視点から行っています。ご自身の健康について不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
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