【完全ガイド】脳卒中後の装具の作り方|障害者手帳を使った手続き・費用・流れを専門家が解説
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
こんにちは!マヒリハの原田です🌞
脳卒中のリハビリを進める中で、お医者さんや理学療法士から「そろそろ装具を作りましょうか」と言われた方、またそのご家族の方。
「装具って、どうやって作るの?」
「お金はどのくらいかかるんだろう?」
「手続きがなんだか複雑で、何から手をつけていいか分からない…」
そんなお悩みはありませんか?
ご安心ください!
この記事を読めば、脳卒中後の装具作りの『手続きの全て』がスッキリと分かります。
今回は、身体障害者手帳を使って装具を作るための手順を、専門用語をできるだけ避け、一つひとつ丁寧に解説していきます。
この記事が、あなたの「やることリスト」となり、スムーズな装具作成への道しるべとなれば幸いです。
「補装具費支給制度」を上手に活用しましょう
まず、装具を作成する上で最も大切な制度についてご説明します。
身体障害者手帳をお持ちの方が日常生活を送りやすくするための装具を作る際、
国や自治体がその費用の一部を補助してくれる『補装具費支給制度』という、とても重要な制度があります。
この制度を利用することで、
- 自己負担は、原則としてかかった費用の『1割』になります。
- 住民税を納めていない世帯(市町村民税非課税世帯)の方は、自己負担が『0円』です。
- 自己負担額には、世帯の所得に応じた月々の支払上限額が設定されています。(例:一般世帯で37,200円など)
ただし、この制度を利用するには、絶対に守らなければならないルールがあります。
それは、 必ず装具を注文・購入する前に、お住まいの市区町村の役所で申請手続きを完了させること です。
「事前申請の原則」と覚えておいてください。
装具完成までの流れと各ステップの詳細解説
装具の作成は、大きく分けて「準備・申請期間」「審査・待機期間」「製作・完成期間」の3つのフェーズに分かれます。
一つひとつのステップを順番に見ていきましょう。
フェーズ①:準備・申請期間(目安:約1ヶ月)
この期間は、あなたが主体となって動く、書類集めのフェーズです。
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ステップ1:市区町村の窓口で相談 まず初めに行うのは、お住まいの市区町村の役所にある**『障害福祉担当課』**などに相談に行くことです。「身体障害者手帳を使って、脳卒中後の足の装具を作りたい」と伝えれば、担当の方が丁寧に対応し、申請に必要な書類一式を渡してくれます。何から手をつければ良いか分からない方は、 とにかくここからスタートすれば大丈夫です。
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ステップ2:医師による「意見書」の作成 次に、かかりつけのお医者さん(主治医)に、役所でもらった『補装具費支給意見書』という書類の作成を依頼します。これは、あなたの身体の状態に対して、医学的な観点からその装具が必要であることを証明してもらうための、非常に重要な書類です。
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ステップ3:装具製作業者による「見積書」の作成 続いて、装具を専門に作る『装具製作業者』に連絡を取ります。国家資格を持つ「義肢装具士」という専門家が、あなたの体を詳しく採寸・採型し、どのような装具をいくらで作成できるか、という『見積書』を作成してくれます。
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ステップ4:必要書類の提出(申請) 「医師の意見書」「業者の見積書」など、すべての必要書類が揃ったら、役所の窓口に提出します。これで、あなたの申請手続きは一旦完了です!
フェーズ②:審査・待機期間(目安:約1〜2ヶ月)
申請が終わると、役所や「更生相談所」といった専門機関が、提出された書類を基に「本当にこの装具が必要か、内容は適切か」を審査します。
この審査の結果が出るまでの期間が「待機期間」です。
フェーズ③:製作・完成期間(目安:約1ヶ月)
審査が無事に通ると、役所から「支給決定通知書(支給券)」が届きます。いよいよ、あなただけの装具が形になる最終フェーズです。
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ステップ5:支給決定と装具の製作開始 支給決定通知書が届いたことを装具業者に連絡し、正式に契約・製作を開始してもらいます。
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ステップ6:製作・仮合わせ 製作途中、体にぴったり合うように調整する「仮合わせ」を行います。この時に違和感や痛みがないか、しっかり確認することが重要です。
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ステップ7:完成・受け取り 完成した装具を受け取り、最終的な適合チェックを行います。問題がなければ、自己負担分を支払い、いよいよあなたの新しいパートナーとして、装具との生活が始まります!
まとめ:計画的な手続きと、待ち時間の有効活用が鍵
いかがでしたでしょうか。
装具の作成には、いくつかのステップと時間が必要ですが、時系列とやるべきことを理解すれば、決して難しい手続きではありません。
【装具作りで最も大切な2つのポイント】
- 何よりもまず、お住まいの市区町村の窓口に相談すること。
- 必ず、すべての手続きが終わって「支給決定」を受けてから、装具の製作を始めること。
手続きの進め方や必要書類は、自治体によって細かく異なる場合があります。
この記事はあくまで全体の流れとして参考にし、必ず担当窓口で詳細を確認しながら進めてください。
※柏市だと異なる部分もございます!市の障害福祉課に相談してみましょう。
また、マヒリハでは、こうした手続きに関するご相談はもちろん、
「待ち時間にどんなリハビリをすれば良いか」
「新しい装具をどう使えば、もっと楽に歩けるようになるか」
といった、専門的なご相談にも的確にお応えします。
一人で悩まず、ぜひ私たち専門家を頼ってください。
あなたに最適な装具作りと、その先の快適な生活を、全力でサポートいたします。
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