【認定理学療法士が解説!】 脳卒中の症状と早期治療の意義ー『FAST』とは?ー
こんにちは、原田です!
どんな症状が脳梗塞や脳出血(以下、脳卒中と呼びます)の症状なのかをわかりやすくまとめてある記事は少ないです。
そこで、今回は脳卒中はどんな症状なのかという観点をもとにそもそもなぜ早く行くべきなのかということも含めてお伝えしていければと思います!
脳卒中は再発しやすい病気
脳卒中の再発率は、発症後 1 年で 12.8%、5 年で 35.3%、10 年で 51.3%、とのデータがあります 1)。
つまり、2 人に 1 人は 10 年以内に再発していることになります。 また、脳梗塞再発時には、初回発症時に比べて重い後遺症が残る可能性もあり、脳卒中経験者にとって再発予防はとても大切な課題です。
1) Hata J, et al.:Ten year recurrence after first ever stroke in a Japanese community: the Hisayama study. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2005; 76(3): 368-72.
また、利用者さんの中にも最初に恐怖心を抱いている方も多くいらっしゃります。
適切に予防し、正しく恐れることが重要です。
なぜ早期に病院に行くことが必要なのか
脳卒中とは、何らかの原因で脳に血液が行きわたらなくなり、脳細胞に障害を負ってしまう病気です。脳の血管が破れて脳細胞が圧迫される「脳出血」、脳の血管が詰まることで脳細胞に栄養が届かなくなる「脳梗塞」なども脳卒中に含まれます。
そして、脳梗塞の場合は『rt-PA静注療法』という治療方法があります。簡単に述べると血管が詰まったのを溶かす治療方法です。
さらに、この治療方法は発症から『4.5時間以内』に行う必要があります。発症から時間が経つにつれて、この治療の効果は少なくなり、逆に出血のリスクが高まります。
そのため、4.5時間以内でも、できるだけ早く治療を始めることが推奨されます。
どんな症状が出たら病院に行く?『FAST(ファスト)』
あなたとあなたの大切な人を守るために、『FAST(ファスト)』を覚えましょう。
『FAST(ファスト)』とは、”脳卒中の疑いがあれば、すぐに病院にきてほしい”という願いを込めた言葉です。脳卒中の可能性が高いと考えられる初期症状を示しています。
- 『F』:Face
顔の片側が下がる、ゆがみがある
- 『A』:Arm
片腕に力が入らない
- 『S』:Speech
思うように言葉が出てこない、呂律が回らない
- 『T』:Time
発生時刻を確認し、早急に救急要請を
上記症状の一つでえもあれば脳卒中の可能性は72%と言われています!
すぐ救急要請しましょう!
まとめ
今回は脳卒中の症状についてや早期治療の意義などについてお伝えさせていただきました。
脳卒中は再発が多いご病気です。
不安になりすぎる必要はありませんが、正しく予防することはとても重要です。
『何かおかしいな?』と思ったらお医者さんにすぐ救急要請しましょう。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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