【認定理学療法士が監修!!】脳卒中とてんかんの関係性とは!?
脳卒中の治療方法
- 血栓を医薬品で溶かす方法や、血管の内側から直接取り出す手術があります。これらの治療は可能であれば発症後4時間半以内のできるだけ早期に実施し、それ以降の脳細胞の障害を起こさせないことが重要です。片側の手や足の麻痺やしびれ、言葉の異変などを感じたら、すぐに受診してください。間違っても「一晩様子をみてから……」などと考えてはいけません!!
脳卒中の治療方法
- 脳卒中の後遺症は、大きく2つに分かれます。1つは発症時に現れた症状がそのまま続くもので、体の麻痺やしびれ、言語障害、認知障害、嚥下(えんげ)機能の障害などです。これらはリハビリテーションなどによって機能回復を図ります。もう1つは発症時にはなかった症状が新たに出てくる続発性のものです。まず多いのがうつや意欲低下などの精神症状、そして関節や筋肉が固まったり、脳の感覚を伝える回路が異常を起こしたりすることなどにより発生する疼痛(とうつう)、そして 脳が異常に興奮する性質を獲得してしまうことによって起こるてんかん などです。脳卒中の後遺症としてのてんかんの発症は、患者さんの約1割で見られるといわれており、手足のけいれんなどの症状が表れます。自然には治りにくく、治療が必要になります。
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脳卒中後のてんかんはどうして起きるのか?
てんかんには、脳全体に過剰な電気的活動が起きる全般性のものと、脳の一部分に原因がある焦点性のものとがあります。
先天的なてんかんは遺伝子異常などが原因のものが多く、全般性、焦点性のどちらもあります。
一方、脳卒中後てんかんは、脳卒中で傷ついた脳の周辺部分が、その回復の過程で異常な電気的興奮を起こす性質を獲得するために起こる焦点性のものです。てんかんの発症年齢は、小児と高齢者が多いことが報告されています。小児では先天的な要因が、高齢者では脳卒中が要因となることが多いことが分かっています。
- 症状はどんなものがあるか
- 異常な電気的興奮を起こす脳の領域に応じた体の部位に症状が出ます。
- 例えば、手足を動かす領域に興奮が起きれば、手足がけいれんします。ただし、てんかんだとはっきり分かる症状ばかりが起きるわけではありません。例えば、体を動かしているにも関わらず、意識は失っている。あるいは、ずっと一点を凝視し続ける。自動症といって、意味のない動きをする場合もあります。このため高齢者の場合、脳卒中後のてんかんを認知症と取り違えるケースが多くあります。心当たりがあるようなら、専門医を受診してください。診断には、脳の画像検査や、脳波検査が行われます。脳波検査は一般的には1時間ぐらいですが、そこで脳波の異常が見られなくても、さらに疑いがある場合は、てんかんセンターなど専門施設で長期脳波ビデオ同時記録を数日間実施して、症状や脳波を確認し、確定診断することもあります。
てんかんの治療方法
- 経口の抗てんかん薬によって、7割くらいの患者さんは改善します。また、65歳以上の高齢者においては8割以上という報告もあります。この他、埋め込み型機器による電気刺激治療など様々な治療法が確立しています。
まとめ
- もしご家族や、周りの方でいつもと様子が違ったり、なにか不安な事がありましたら、まずは専門家に相談することが大切です。
ブログ監修者
脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
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