【認定理学療法士監修】〜脳卒中後の「頻尿/尿失禁」に効く マヒリハ式 骨盤底ケア&セルフリハビリガイド〜
ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)
脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。
🔥 トイレがこわい…はもう終わり!
〜脳卒中後の「頻尿/尿失禁」に効く マヒリハ式 骨盤底ケア&セルフリハビリガイド〜
こんにちは、マヒリハの原田です🌞
「水分を控えている」「トイレが遠くて外出がつらい」――そんな声をリハビリ現場でよく聞きます。脳梗塞・脳出血のあとに起きる排尿障害(頻尿・切迫感・尿失禁・尿閉)は、生活の質を大きく下げるだけでなく、脱水や感染、さらには社会参加の制限にもつながります。今日は、原因の見分け方と、すぐに始められる骨盤底筋トレーニングを中心に、マヒリハ流でわかりやすくまとめます。
🧭 まず結論(忙しい人向け)
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脳卒中後は「尿意を感じる」「排泄をコントロールする」神経回路が障害されやすく、過活動膀胱(頻尿・切迫感)や排出障害(尿閉)が起きやすい。
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水分を控えるのは短期的な対処にすぎず、脱水・尿濃縮・感染といった別のリスクを招く。
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まずは「原因の把握(評価)」→ 「生活習慣改善」+「骨盤底筋トレーニング」→ 必要なら医師の薬や排尿管理(導尿など)で調整。
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骨盤底筋は“自分で鍛えられる”。日常のちょっとした時間で改善の余地があります。

❓ 排尿障害ってどんな状態?
排尿障害=膀胱に尿が溜まってから排出するまでのどこかに異常がある状態。主に:
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畜尿障害(頻尿・切迫感・尿失禁)
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排出障害(尿が出ない・尿閉)
脳卒中では、脳⇄膀胱の神経経路がうまく働かないことで、直腸反射や尿意感覚が低下したり、逆に不要に反応してしまったりします。
🧠 なぜ脳卒中で頻尿になりやすい?
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脳での「尿意感知」「排尿抑制」が障害される → 便意をうまく判別できない/頻繁に尿意が出る。
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ベッド生活や運動量低下 → 腰腹部筋や骨盤底筋が弱くなり、貯める力が落ちる。
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長期導尿(カテーテル) ⇒ 筋力の“使わない”期間増加で膀胱機能低下になることがある。
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服薬(利尿剤、抗コリン薬など)による影響も。
🛠 まず始める“安全な”セルフケア(マヒリハ推奨)
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水分は我慢しないで:脱水は血液の粘度上昇や便秘、尿路感染の原因に。こまめに少量ずつ。
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トイレ習慣の見直し:決まった時間にトイレへ行く(例:起床後・食後30分・就寝前)。習慣化で失敗を減らす。
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排泄日誌をつける:頻度・量・切迫感・漏れの有無を1〜2週間記録して医療者に見せると診断が早くなる。
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薬の確認:処方薬で頻尿・便秘・尿閉が起こることがあるので、薬の一覧を主治医と確認。

🍑 骨盤底筋トレーニング(マヒリハ流) — 今日からできる基本メニュー
骨盤底筋は「お尻の穴を閉める」「膣や睾丸を持ち上げる」イメージで鍛えます。呼吸を止めないこと(いきまない)に注意!
A:ヒップリフト(お尻上げ)
目的:骨盤底+大殿筋の協調で貯留力をサポート
方法:
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仰向けに寝て、膝を立て肩幅に開く。
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お尻の穴を軽く閉める感覚(骨盤底に力を入れる)を意識。
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ゆっくりお尻を持ち上げる(5秒で上げる)、5秒キープ、5秒で下ろす。
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10回×2セット(無理な時は回数を減らしてもOK)。
B:ドローイング(下腹部+骨盤底)
目的:腹横筋と骨盤底の協調で内圧をコントロール
方法:
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仰向けで手をお腹に置き、足は伸ばす。
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鼻からゆっくり吸い、口をすぼめてゆっくり吐く。
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吐くときに「お尻の穴を閉める」+下腹部をへこませるイメージ。
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5〜10回を目安。慣れたら座位・立位でも実施。
C:日常でできる“こまめトレ”
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歯磨き中に骨盤底を軽く締める(10回)。
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座っているときに1分間だけ骨盤底締めを行う。
注意点:力の入れ方が分かりにくければ、最初は鏡で肛門・会陰部の動きを見るか、セラピスト(PT/OT/continence nurse)に触診・指導を受けてください。
📋 評価と次のステップ(医療連携のすすめ)
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排尿日誌や骨盤底トレの反応を2〜4週間で評価。改善なければ専門医(泌尿器科)や排尿ケアチームへ相談。
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尿閉や高残尿(尿がたまり過ぎる)は感染や腎機能影響につながるため、残尿測定(エコー)や導尿の検討が必要。
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薬物療法(抗コリン薬、β3作動薬など)は医師判断で。副作用(便秘、口渇など)もチェック。
Q&A(現場でよくある疑問)
Q:骨盤底筋は高齢でも効果ありますか?
A:はい。筋は年齢に関係なくトレーニングで改善することがあります。継続が大切です。
Q:トレーニングで症状が悪化したら?
A:力みすぎや呼吸止めが原因のことがあるので中止し、セラピストに相談を。無理は禁物です。
マヒリハからのまとめ(実践3ステップ)
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評価しよう:排尿日誌をつけ、主治医・セラピストと状態を共有。
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生活改善+骨盤底トレ:水分は我慢しない、習慣化+日常でできる骨盤底運動を継続。
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医療の力を借りる:必要なら泌尿器科・薬物療法・残尿チェックで安全に管理。
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