【認定理学療法士が解説!】パーキンソン病のオンオフ現象とは!?

ブログ監修者

脳梗塞Labo マヒリハ 柏の葉店店長 原田 涼平理学療法士 認定理学療法士(脳卒中)

脳梗塞Laboマヒリハ柏の葉店店長の原田です。地域でお困りになっている方や不安を感じている方を一人でも多く救えるよう、保険外だからこそできる量と質を担保したリハビリを行っております。リハビリをご希望の方はお気軽にご連絡ください。

【専門家が解説】突然動けなくなる?パーキンソン病の「オンオフ現象」とは

こんにちは!
マヒリハの原田です。今回は、パーキンソン病の中でもとくに生活に支障をきたしやすい「オンオフ現象」について、わかりやすく解説していきます。

◆ パーキンソン病とは?

パーキンソン病は、高齢者に多く見られる神経変性疾患の一つです。脳内の「ドーパミン」という物質が減少することで、体をスムーズに動かせなくなる症状が出てきます。

具体的な症状としては…

・手足のふるえ(振戦)
・筋肉のこわばり(固縮)
・動作の遅れ(動作緩慢)
・バランスの崩れやすさ

などが挙げられます。進行はゆっくりで、薬による治療でコントロールすることが可能です。

 

薬

◆ それでも症状がコントロールできないことがある?

「ちゃんと薬を飲んでいるのに、急に動けなくなってしまう」
そんな声を耳にすることがあります。これが「オンオフ現象」と呼ばれる症状です。

◆ オンオフ現象って何?

パーキンソン病の治療薬がよく効いている時間帯を「オン(ON)」、薬の効果が切れて症状が出てしまう状態を「オフ(OFF)」といいます。

オンとオフが突然切り替わるように現れるのが「オンオフ現象」です。まるで、スイッチのように体の動きが急に良くなったり悪くなったりします。

◆ 原因は「ウェアリング・オフ現象」の進行?

このオンオフ現象、実はL-ドパ製剤の効果が持続しなくなってくる「ウェアリング・オフ現象」が背景にあることが多いのです。

・薬の効果が短くなる
・効果が出るまでに時間がかかる
・効いている時間が不安定になる

治療開始から数年で、このような変化が出てくることがあります。

◆ オンオフ現象って、どんなときに起こるの?

オンオフ現象は、予測が非常に難しいのが特徴です。以下のようなシーンで突然現れることがあります。

・楽しく話していたのに、急に表情が硬くなり声が小さくなる
・食事中、飲み込みづらくなる
・外出先で動けなくなり、転倒する

これらの変化は本人にとっても、周囲にとっても大きなストレスになります。

脳

◆ オンオフ現象への対策と予防

① 薬の調整を主治医と相談

・薬の種類や服用時間の見直し
・徐放性製剤や持続効果型薬剤への切り替え
・補助的な薬剤の追加

自己判断は禁物です。普段の症状をメモなどで記録し、主治医にしっかり伝えることがカギになります。

② 自分の症状を“観察”する習慣を

オンオフ現象は、薬の効き方の変化として現れるため、

・効果の切れる時間が早くなっていないか?
・服薬後の反応は安定しているか?

など、ご自身の変化に気づくことが対策の第一歩です。

◆ まとめ:あきらめないで、専門家と二人三脚で

パーキンソン病は、進行のスピードも、症状の現れ方も人それぞれ。だからこそ、ご自身の体の変化に向き合い、無理せず、あきらめず、専門家とともに生活を整えることが大切です。

オンオフ現象があっても、「予防」「対応」の選択肢はあります。
お一人で抱えず、ぜひ主治医やリハビリ専門職にご相談くださいね。

💡 こんな時に相談を!

・薬を飲んでいるのに効きにくく感じる
・突然動けなくなることがある
・日常生活で不安を感じている

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
パーキンソン病と向き合う皆さまの生活が、少しでも安心・快適なものになりますように。

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